文春e-book<br> フェアリー・テイル 上

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文春e-book
フェアリー・テイル 上

  • 著者名:スティーヴン・キング【著】/白石朗【訳】
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • 文藝春秋(2025/04発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 1,200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919775

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内容説明

作家生活50周年を飾る巨匠の新たな代表作!
巨匠、作家生活50年。
名作の開幕の時がきた。

暗い時代に自分が書ける楽しい物語とは何か?
帝王キングが出した答えが本書だ。
世界最強の想像力が生んだ、異世界の冒険がはじまる!

ぼくの住む町には〈サイコハウス〉と呼ばれる不気味な屋敷がある。そこに住むのは偏屈な老人がひとり、閉ざされた門を越えると猛犬が襲ってくるという。ある日、悲しげに鳴く犬の声に気づいたぼくは、屋敷の主が梯子から転落して苦しんでいるのを発見した。 これがぼくとミスター・ボウディッチ(と、犬のレイダー)の出会いだった。

怪我をした老人の世話をするため家の立ち入りを許されたぼくは、ボウディッチ氏やレイダーと心を通わせはじめる。噂とは裏腹に老人も犬も恐ろしくはなかった。だが、徐々にぼくは奇妙なことに気づきはじめる。家の裏手から妙な音がときどき聴こえてくるのだ。ボウディッチ氏が奇妙に裕福なのも謎だった。そしてある日ぼくは、氏が大量の黄金の粒を金庫に入れていることを知った――これはいったい何か? どうやって老人はこれを手に入れたのだろう?

謎が謎を呼び、ぼくは徐々にボウディッチ氏の秘密に近づいてゆくが――

絶望に閉ざされたコロナ禍に、巨匠は自身にこんな問いを投げた――
What could you write that would make you happy?
自分が楽しくなる物語。あるいは暗く先の見えない時代にみんなを元気にする物語。
さあ、自分ならどんな物語を書く?
その答えが本書である。
だから最後に待つのはもちろんハッピーエンドなのだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽてち

19
2024年に作家生活50周年を迎えた巨匠の記念刊行最後を飾るのは、そのいくつもある引き出しの中でも傑作が多いファンタジーだ。主人公は17歳の少年チャーリーで、10年前に起きた事故で母を亡くし、そのショックでアルコール依存症になった父を助けながら暮らしている。成長した彼が一人称で過去を語るという設定だ。上巻前半はチャーリーの優等生ぶりに辟易するが、それは本人も承知だ。後半からはいよいよ非日常の世界での冒険が始まる。例によって安易な設定だがこれは作者も承知だ(笑)。むしろそれを逆手にとって愉しんでいるようだ。2025/05/04

もち

10
「しかし日時計はそこにあるし、黄金もそこにある」◆老犬の遠吠えを聞き、偏屈な老人を助けたチャーリー。二人と一匹は絆を育む。平穏を破ったのは、閉ざされた小屋からの異音。185段下った先、咲き乱れる罌粟の花と、双子の月。ここは、異世界だ。■前半は生々しいが重要な介護パート。後半からは一転、他の伝説や意味深な相似を巻き込み、幻想世界での大活劇が展開。体を蝕み続ける呪い。欠落すら美しい王族の娘。万物を逆転するはずの日時計。名作のエッセンスを限界まで縒り合わせ、巨匠は、鬼気迫る新たなお伽話を織っていく。2025/05/01

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