内容説明
兄・景一郎といつかは斬り合わなければならない――そう言われて育った日向森之助は15歳に成長していた。居候する薬種問屋の使いとして糸魚川を訪れた森之助は、そこでお鉄という海女に出会う。お鉄たちと過ごすうちに、森之助の前にこれまでで最強の敵・柳生流が現れる。闘うごとに成長し続ける森之助は合流した兄・景一郎、お鉄、そして同世代の仲間たちとともに血飛沫が舞う壮絶な闘いに身を投じていく。北方謙三伝説の剣豪小説シリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
4
シリーズ4作目。15歳になった森之助を中心に物語が展開。今回もなりゆきで柳生一族との戦いに巻き込まれていく。森之助の成長を感じる内容でした。2025/05/07
あいあい
3
「日向景一郎シリーズ」四巻目。今回は凄まじいビルドゥングスロマン。15歳になった日向森之助の初体験から恋、同年代の少年との交流(心温まるではない)、兄景一郎への複雑な思い、柳生との対決、健脚としての成長が描かれる。あの気色悪い子供だった森之助がとうとう内面を、人間味をもった少年として描かれる。しかし、景一郎や多三郎はこんなに無造作に森之助に勝手な命を下すのだろう。可哀相やんけ。それにしても、北方謙三が生み出した人物の中で日向景一郎が最もハードボイルドな存在だと思う。自分これまで北方(以下「ブクログ」へ)2025/07/03
トールマン
1
〇2025/05/07