新潮選書<br> 荷風の昭和 後篇―偏奇館焼亡から最期の日まで―(新潮選書)

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新潮選書
荷風の昭和 後篇―偏奇館焼亡から最期の日まで―(新潮選書)

  • 著者名:川本三郎【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 新潮社(2025/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 780pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106039287

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内容説明

荷風の精神を支えた大量の蔵書と共に、偏奇館は空襲で焼け落ちた。戦後、老文士は戦災のトラウマに悩まされ、奇人として有名になる。しかし尚も権威を嫌い、新憲法を嗤い、ストリップを楽しんで、市井の男女の情愛を描き続けた。著者自ら「これを書きあげたらいつ死んでもいい」と筆を振るった荷風論にして昭和論の金字塔!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ポテンヒット

16
前後篇合わせて千頁以上の大作ながら、名エッセイストでもある著者の文章に引き込まれ長さを感じさせない。度々引用される「断腸亭日乗」も文章の巧さは勿論のこと、漢文のリズムの良さがあり読みやすい。荷風の伝記であり、昭和風俗の歴史書でもある。空襲で焼け出された人と免れた人との意識の違い。被災した人を疫病神のように見る人もいた事、空襲での夥しい遺体を速やかに処理する人がいた事など戦争の側面を知る事も出来た。荷風は晩年、奇行者のように語られるが、三度も空襲で焼け出された経験が影響しているのではという説は卓見。2025/11/20

果てなき冒険たまこ

6
荷風先生の断腸亭日常をもとに第二次世界大戦から亡くなるまでをいろんな資料によって昭和史を追いかける下巻。荷風先生は世間から離れたところに身を置こうとして変人だのなんだの言われていたけどだからこそ見える日本の風景があったんだと思う。戦争に対する批判も私娼窟通いもどこか他人の目を通して見ている感じがする。それが作品にどう関係したのかは今の読書量じゃ語れないけど行動のほとんどが作品のためという視点は重要じゃないかな。まぁこんなじーさんが近くにいたら嫌だろうけどねw2025/08/04

Gen Kato

3
永井荷風の「奇人」ぶりは戦災を3度も経験したからではないか、というのはこれまでにない観点かも。あと『日乗』に記された謎マーク、あれ、自慰のことだと自分も思います。てか、荷風ってたぶん遊び人というよりオ○○○○ですよね(だから結婚も誰かと同居も持続できないのだと思う)。ともかく前後巻、共感も異論も多々あり、読みごたえありました。2025/08/28

アンコ椿

1
荷風先生はたぐいまれなる女性崇拝者なのだ!2025/11/16

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/ab512bd6-9ac7-4023-8ec1-97401bc8e389 2025/06/17

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