“帝国”をめぐる五つの講義

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  • サイズ A5判/ページ数 288,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791761296
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0010

内容説明

マルチチュード、生政治、非物質的労働など、“帝国”論が思想・政治に投げかけた強烈な衝撃の核心とは何か。9・11事件を踏まえ深化させた認識による世界把握の新構想そして“帝国”概念の鮮烈な再定義と、現代思想の最先鋭による緊急の応答が、世界総体の再編を迫る―。ネグリ自身による“帝国”入門。

目次

説明しておくべき概念
『帝国』に関する対話(アントニオ・ネグリ/ダニーロ・ゾーロ)
歴史的方法について。因果性と時期区分。
主権(マイケル・ハート/アントニオ・ネグリ)
社会的存在論について。物質的、非物質的労働と生政治。
グローバリゼーションと民主主義(マイケル・ハート/アントニオ・ネグリ)
政治的主体。マルチチュードと構成的権力の間で。
マルチチュードの存在論的定義によせて
主観性の生産について。戦争と民主主義の間で。
対抗権力〔ほか〕

著者等紹介

ネグリ,アントニオ[ネグリ,アントニオ][Negri,Antonio]
パドヴァ大学、パリ第8大学にて、政治学を教授

小原耕一[オハラコウイチ]
1941年生まれ。慶応大学仏文科卒業。国際グラムシ学会運営委員

吉沢明[ヨシザワメイ]
1946年生まれ。慶応大学経済学部卒業。「イタリア政治思想研究会」に参加。アソシエ21会員
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感想・レビュー

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白義

14
本書全体のオープニングとして置かれたダニーロ・ゾーロとの「帝国に関する対話」がぐいぐい踏み込んでいていい。現れつつある情報と資本の帝国では、特定国家がその中核であることはない、というのがネグリの立場だが、それに対しアメリカの問題やグローバルテロリズムの問題など、かなりクリティカルな批判や疑問をゾーロが提出しているのが注目に値する。その後の講義から対話まで、911の問題が本書を支配していてそれをいかに〈帝国〉モデルに回収するか腐心しているようだが、テクニカルな話に終始したという印象が残った。番外的な著作2015/12/10

KA

1
原書は2003年。2000年に出された『帝国』に対して寄せられた2001年の同時多発テロ以降の問題点と、その修正作業。ネグリ単著名義だがマイケル・ハートも2つの講義に参加している。 「5つの講義」と題されているが、最も読み応えがあるのは各講義ではなくその「まえがき」であるダニーロ・ゾーロとの対談。とにかくゾーロがネグリを追い詰める。だけれど、この本と同じ2003年にドイツで編まれた『新世界秩序批判』のほうが面白いかな。ジョヴァンニ・アリギのキレ芸には勝てない。2020/04/24

おモツ

0
一応最後まで目を通したけど、頭悪いから何を言ってるのかわからなかった2017/03/01

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