中公文庫
テースト・オブ・苦虫〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051638
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

「極悪なメール」「冬眠暁を覚えず。一生、寝とけ」「真面目すぎておかしいといわれる」ほか、癖になるエッセイ集、さらにビターな旨みのました第三弾。〈解説〉寺門孝之

内容説明

本当のことに、少しばかりの嘘をまぜ、黒中にさらに広がる苦虫の味。「僕は心配性」「極悪なメール」「ミックススタイルで不況をのりきりなはれ!」「真面目すぎておかしいといわれる」「虚実の彼岸」ほか、癖になるエッセイ集第三弾。

目次

手書きの入魂の滅裂
顔二種
実るほど頭が反り返るあほんだらかな
人間の絶望
そんなことはいっとらんがに
ロッカーの随筆
責任者でてこいっ
パンクの自意識のパンク
死闘三日下積みのチンジャオ
どうしても飯にこだわってしまって〔ほか〕

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Y2K☮

29
コジコジはコジコジだよって云ったのは誰だっけ? あ、コジコジか。著者の書くものも同じ。町田康は町田康。随筆でも小説でも妄想でも同じ事だ。面白いかそうでないか。この世の全てのエッセイがこれだと戸惑うが、こういう本も必要だ。もっと読みたい。図らずも昨日両国で観たケニー・オメガの試合の感想と重なった。「これがメインのタイトルマッチというのは正直アレだな。笑いが起きちゃうし。でもこういうプロレスも面白い」と。ただケニーは自虐パンクロッカーの著者とは違い、これをジャンルの主流の中で表現しようとしている。その差だな。2018/10/09

桜もち 太郎

5
パンクロッカーでもある作者。童謡「サッちゃん」もこのままでは歌わない。「ぼっちゃんがね/ぼちぼち行くから/散歩だね」とイボ付きの健康サンダルを履きながら歌う。う~ん、何というシュールさなんでしょう。これがマーチダの世界なのです。ホントかいな。「なんですか?自分の体たらくは?」と常に自分を貶めながら生きていくパンクロッカー兼芥川賞受賞作家なのでした。シュールなファンシーさをキメキメで語る随筆なのだ。2017/11/08

エリ本

4
読むたびに町田節のペースにはまってしまう。嘘でも本当でもどっちでもいいか、と思わせてしまう言葉の力で町田さんの世界を楽しんでおります。解説に出てくる素の町田さんも好印象。2020/07/09

ぺーいち

3
ぎゅんぎゅん、くんくん、ぼらぼら。とりとめない話に粘りを加えるユニークなオノマトペ。そして、文語口語入り混じった変拍子のファンクネス。調子が伝染ってしまわぬよう、気をつけんければあかぬ。ん?2015/02/21

くるまやさん

2
ブラックでニヒル。テンションも低め。でも読み続けていたいのは心が救われる感じがするから。それで、解説読んで完全に恋した。2014/03/06

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