内容説明
「河童さん、踊ろまゃあ」曾祖母が寝言で言ったひと言が気になり、〝河童〟について調べると、期せずして名古屋の歴史を追うことになった龍。だがその最中、名古屋駅西で長く愛される〝喫茶ユトリロ〟を営む祖父が病で倒れてしまう! 更にユトリロの買収話まで浮上し……!? 祖父の代わりに龍は老舗喫茶店を守れるのか! そして「名古屋の河童」とは? 名古屋弁も楽しいご当地グルメ小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
142
名古屋駅西、再開発を前に“喫茶ユトリロ”の買収話が浮上。宣隆〜!と怒りが沸々と沸き上がるも、宣隆なりに将来の事を考えてのことなので仕方ないか。いつもの名古屋めしをメインにした話でなく、戦後の駅西、河童伝説と興味深い話で、今まで以上に面白く読めた。曾祖母の千代さんが穏やかでいいね。龍(とおる)は、まだナヨナヨしてるけど、前作から成長したなという姿をみせてくれ、今作は更に成長したなと思えた。、あとは龍と雫の関係が気になるね。恋の予感が〜ただかけぬけるだけ〜♪と安全地帯の“恋の予感”が脳内にかかったよ(笑)。2025/05/30
ひさか
47
2025年3月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。どて煮と見通せない将来、天むすと少しばかりの転機、納屋橋饅頭と優しい詐欺師、イタリアンスパゲッティと意外な誘い、味噌カツと新たな一歩、の5つの連作短編。前作から1年11か月。謎もあまり面白くないし、喫茶道邁進という感じではなく、地道に進む感じで、あまり振るわない。次作に期待。2025/05/03
Karl Heintz Schneider
41
今作はシリーズの転換点ともなるべき作品。名古屋駅西の純喫茶ユトリロに危機が訪れる。高齢の店主が腎臓結石で倒れ入院。果たしてこのまま廃業となってしまうのか。そこで立ち上がったのが店主の孫・龍。先祖が守ってきた灯を絶やさぬよう臨時で店を切り盛りすることに。祖父の作る玉子サンドの味とは違う部分に気付く。その違いとは?意外な隠し味?に驚いた。「客にとって一番い店とは、いつも通る道にある店。」祖父の言葉が言葉に響いた。家や会社の近くとか、よく行く場所のそばとか、なじみのある場所にある店こそいい店なのかもしれない。2025/06/23
sofia
40
名古屋めし情報は少なめで「駅西」の歴史を追った形。これはこれでよかったなあ。喫茶ユトリロの過去と未来…。以前、名古屋に住んでいたのでGoogleMapを見ながら読んでしまう。駅西はあまり行かなかったけど、東口、西口の雰囲気の違いはよくわかる。読み終わって表紙を見たら、河童に少女に新メニューが描かれているではないか!白壁のコメダ、何回か行ったなあ。2025/07/21
よ香
29
本屋さんにあったこの本をつい購入…『喫茶』って言葉に弱いです…(笑)続き物だと知らずに(第四弾らしい…😅)読んだが、この本から読んでも話はわかったので良かったです…本場の名古屋の喫茶店に行ってみたい😖2025/08/10
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