ハルキ文庫<br> 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ

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ハルキ文庫
名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ

  • ISBN:9784758445542

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内容説明

名古屋駅西で長く愛される老舗喫茶店ユトリロ。そこを営む祖父母宅で暮らす医学生の鏡味龍は、自分の将来について悩んでいた。医者が向いているのか、好きな喫茶店を仕事にできるのか……。そんな龍に人の好さから様々な依頼が舞い込み、ちょっとした違和感から日常の謎を解き明かし、他人の悩みは解決していく……。龍くんの明日はどっちだ? 納屋橋饅頭にイタリアンスパゲッティ、名古屋弁での会話も温かい、ご当地グルメミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

265
新型コロナウイルス感染症禍のお話5話の連作。時事の話題も含まれるので、多少賞味期間があるのかも。そしてね、名古屋圏の喫茶文化と名古屋メシですね。儂ね、愛知県出身だもんで、名古屋弁の脳内再生も余裕だでよ。これ、でら郷土愛に溢れとるでかんがや。だもんで、納屋橋饅頭が終売になっとるの知って、吃驚したわ〜。特別思い入れがあるわけでは無いですけど、あって当たり前に思っていた物が無くなっていたと言う衝撃ね。主人公龍(とおる)くんの行く末、叔父の宣隆氏の事業計画等、今後に含みを持たせているけれども、続くのかなぁ。2024/03/27

しんごろ

172
龍くん、悩んでるね。若い者は大いに悩み、いろいろな事にチャレンジするがいいさ。何かを見つけるには、経験だよ。龍くん、とにかくチャレンジだあ。健闘を祈る。そして、覚悟を決めてよくぞ父さんに言った。そして無自覚の親孝行、いいじゃないか。今作は、どて煮と味噌カツがめちゃめちゃ食べたくなったぞ。どて煮は、牛すじでもモツでもどっちでもいいが、どっちかと言われれば、牛すじかな(誰も聞いてないっちゅうの 笑)。この終わり方なら、まだ続く予感。忘れた頃に次作を出さず、間隔開けずに次作をだしてほしいなあ。2023/05/13

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

81
(2023-60)名古屋駅西にある老舗喫茶ユトリロを舞台にしたライトな日常ミステリー。タイトルだけで買ったけど、シリーズ物の第四作目でした。タイトル通りに王道のご当地小説。味噌カツに鉄板イタリアン、天むすなど様々な名古屋飯が登場する。「天むすは三重県だぞ!」って言おうと思ったらちゃんとそう書いてありました。あの納屋橋饅頭が無くなってしまったとは知らなかった!実在するお店も幾つか登場してるので是非とも探検したい。★★★ https://bookmeter.com/communities/3381792023/06/22

ひさか

47
2023年4月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。どて煮と見通せない将来、天むすと少しばかりの転機、納屋橋饅頭と優しい詐欺師、イタリアンスパゲッティと意外な誘い、味噌カツと新たな一歩、の5つの連作短編。前作から2年。またまた新作が読めて嬉しい。次の龍くんはどういう展開を見せてくれるのか?喫茶道をまい進するのか?楽しみです。2023/05/29

したっぱ店員

45
ユトリロの今後と龍くんの進路はいかに。リニア新駅の建設やコロナなどの障害も出てくるが、いつもどおりの常連さんたちが居座るこの店、やっぱり続いてほしいな。今回特に既刊に増してストーリーよりも名古屋めしに惹かれてしまった。天むすと味噌カツ食べたいー。2023/04/16

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