内容説明
太宗李世民は玄武門の変を経て帝位に即き、貞観の治をおこなって、唐を繁栄に導いた。だが、ひとりの才智あふれる美少女が、皇帝の寵愛を得て、やがて王朝に混乱をもたらす。『三国志演義』に勝るとも劣らぬ演義の傑作、第四巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
4
第四巻は貞観の治から、則天武后を経て、開元の治の終わりまで150年を一気に駆け抜ける。乱世の戦いはダイナミックだったが、治世の権力争いは陰険で、それが繰り返されるため、いささか食傷気味。一つの権力闘争をじっくり描いてくれていたら、感情移入もできて、また違った感想だったかもしれないが…。2017/10/20
紙魚
1
則天武后についてはよく知らなかったから期待していたけど、ただの暴君としか描かれていなくてちょっと残念. 結局功罪あったけど読み物として罪の方だけピックアップしたのか, それとも中国歴代王朝唯一の女帝という点しか取り上げる点がなかったのかよくわからないままだ.2017/06/03
ガミ
0
これまでの三冊で人情味を見た分、本書の残虐面には驚きを隠せません。武則天の話は別の書物で知っていましたが、これだけえげつないとは。ある女性が武則天に嫌な思いをさせたとはいえ、処刑の仕方が怖いです。これが当時の人の思想で当たり前だったんでしょうね。ですが、この女帝のずる賢さと大胆な考えは当時の中国では、重要だったんだろうなー。2006/03/17
亀様
0
前半は貞観の治あたりが書かれていて読んでいてとても楽しいです。後半は則天武后の話ですね。2004/12/12