東洋文庫 酉陽雑俎 3

著者名：段成式/今村与志雄

平凡社（2025/03発売）

• ISBN：9784582803976

内容説明

唐代の名家に生まれた段成式による百科全書的ひろがりをもつ随筆集。道教・仏教・博物学・衣食習慣・異事奇聞など，当時の思想・社会の底流を明かす貴重な資料でもある。本邦初の完訳で，詳細な校記と訳注を付す。第３巻は，巻十四から巻十九まで。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アカツキ]

巻十四から巻十九まで。鬼神妖怪と動植物について。やっぱり魑魅魍魎や不思議な話は面白い。実は〇〇の国でした系の話が好きなのだけど、今回はエビの国（長髭国の大難/549）。士人は髭の生えた美しい王女と結婚して子供もできるが夫婦仲はパッとしない。美女でも髭はNGらしい。男女逆ならしっくりいったのか、そもそも人とエビの相性は良くないのか…。著者の書斎にはジガバチがよく飛んでいるようで書簡に巣があるんだろうとのんきだが、解説によると毒があるとのこと。調べてみるとほっそりした蜂で攻撃性も危険性も低いらしく一安心。

2023/04/29

[はにゅ]

唐代の百科全書的エッセイ集。突っ込みどころあり過ぎのちょっといい話。第３巻は博物学に関する内容。

2014/07/10