感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
9
オールディスの短編集。初オールディスで、代表作の『地球の長い午後』を読まずに、これから!短編全部凄い!異星を描写するイマジネーションが多彩すぎる!特にお気に入りは「恵まれないもの」。移民の疑心暗鬼と風刺の効いたオチが好き!「断片」の韻を多用した言葉遊びのような原初の海から、突然のSF的オチ。切れ味のよい一発ネタ!表題作も楽しい。突然異星で奴隷にされた主人公が口八丁手八丁でこの星を脱出する。異星の奇妙な生命の想像力がほとばしる。しかしこの表紙の人魚はどこにも出てこなかったぞ?これ誰やねん!2020/02/07
フォレスト
3
アクシデントで転送されてしまった化け物じみた異星人だらけの惑星からの脱出を図る表題作が何と言っても素晴らしい。かなりとんでもない状況を口八丁手八丁、嘘と機転で切り抜ける話なんですが、空想を交えた手記という設定も相俟って実に楽しい一篇となっています。その他では「断片」もなかなか印象的。好きかどうかで言ったら「神様ごっこ」や「ああ、わが麗しの月よ!」が上になりますけど、やたら韻を踏む物語的な意味のない言語実験的な一篇かと思いきや…思いもよらないオチに思わず「へ?」と。つい読み返してしまいましたよ^^。2011/02/05
ESO
2
表題作の反物質からなる太陽が昇ると光ではなく暗闇が訪れるといったような発想の凄さは短編集でも全くこの作者は変わらなかった。どの短編も話しは短くてもスケールが大きので読んでて楽しく、スラスラ一日で読めてしまった。2017/11/21
隆二
1
讃美歌百番がオールディスらしい幻想的な世界を見せてくれた。後は、断片がいいかな。非常に読みづらいが、ラストに来る種明かしを見た後にもう一度見ると、読みづらい理由も分かって二度美味しい。そうそう、表紙の人魚さんはどこに出てくるのかい?2023/07/24
llll'
0
.2020/09/10