内容説明
「十兵衛に抱かれると、心願がかなう」──噂は江戸の娘たちの間に広がった！「好きな男と夫婦になれた」「形見が高値で売れた」とあげま○屋・十兵衛は大評判。だが千代という女の願いは少し妙？ 「奉公先の御嫡男、田沼龍助様の御出世でございます」。惚れた男との恋の成就ではないって？ そして一年後、「千代が亡くなりました」と突然美貌の若侍が出現。彼こそが、龍助であった……。女受けする甘いルックスなのにどこか冴えない十兵衛が見る悲喜こもごも。時代小説のおもしろさがすべて詰まった快作登場！【解説】大矢博子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウォーカージョン
1
面白かった。主人公が冴えない浪人というのがいい。琴絵との関係は今後どうなるのか。2017/03/30
きのこまる
0
思っていたより面白かった。主人公の冴えないけど押しに弱くやさしい人柄は応援したくなるし、相方(?)は後の田沼意次になる方。田沼意次がとてもいい人として書かれている小説は、これでニ作目。だからか、私は田沼意次があまり嫌いではないので中々楽しめた。2015/10/26
