内容説明
様々な困難に見舞われながらもようやく夫婦となり、光影(みつかげ)の邸に移った梓子(あずさこ)。
だが、かつて梓子の母が草紙に封じたはずのあやかし「こうげつ」が解き放たれ、宮中で暗躍していることも知る。
こうげつは梓子を小姫と呼び、危害を与えないそぶりを見せるものの、光影に対しては獲物の証という“印(しるし)”を付けて姿を消した。
2人がこうげつの動向に警戒を強める中、左の女御が中宮となることが決まる。
祝いの品として、豪華で立派な屏風が献上されるが、梓子の目にはそれが良くない物に見えた。
調べていくと、その屏風は宮中の“モノ”を次々に取り込んでいるということが分かり……?
大好評、平安お仕事×あやかし物語、全ての真実が今明かされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
31
あまり夫婦感のない2人だなぁと。2025/05/13
よっち
22
様々な困難に見舞われながらもようやく夫婦となり、光影の邸に移った梓子。しかし梓子の母が草紙に封じたはずのあやかし「こうげつ」が宮中で暗躍する第4弾。梓子を小姫と呼び、危害を与えないそぶりを見せるものの、光影に対しては獲物の証という印を付けて姿を消したこうげつ。2人がこうげつの動向に警戒を強めていく中、左の女御が中宮となることが決まり、祝いの品として献上された屏風が怪しい動きを見せていく展開で、やや駆け足な印象はありましたけど、明らかにされていく梓子の母親の想いに向き合っていく結末はなかなか良かったですね。2025/04/08
きょん
11
「こうげつ」がらみのエピソードはいったん終結かな。梓子の母の娘を守るための行動や、こうげつの彼女への思いなどちょっと切ない気持ちになった。2025/03/26
はなりん
10
シリーズ4巻。右近の少将と夫婦になり、これまで通り少将と内裏で怪異案件を解決していく。帝や女御様の元に呪物が紛れ込んできて、梓子の能力で縛って解決していくんだけど、少将が常に一緒に考え、支えてくれるので安心感がありました。甘さは控えめですが。これらの呪物の影にコウゲツが見え隠れして、梓子の母の事や梓子の能力の事、コウゲツの目的が段々明らかになっていく。一応きれいに謎は解決した感じですが、完結でしょうか?もう少し夫婦らしい甘いやりとりも見たかったかな。2025/06/29
粋
7
なんか、こうげつが少し不憫に思えてならない。大姫にあちらで会えていることを祈る。しかし、これで終わりなのかしら!?こうげつに関しては終わったけど、少将の憑かれやすい体質は治ってないし、なんといっても、梓子と少将の夫婦らしいところ全然見れてない(笑)2025/07/01