大魔法使いクレストマンシー トニーノの歌う魔法

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大魔法使いクレストマンシー トニーノの歌う魔法

  • ISBN:9784198614881

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内容説明

魔法の呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機の中、活路は失われた“天使の歌”をふたたび見出すことしかない。だが両家の大人たちは、互いに相手方を責め、クレストマンシーの「危機は邪悪な大魔法使いのせいだ」という忠告にも耳をかさない。そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。「子どもをさらった」と非難しあい、盛大な魔法合戦をくり広げる大人たちをよそに、トニーノの兄パオロとアンジェリカの姉レナータは、力を合わせて弟妹を探し始める。一方トニーノたちは、目覚めてみると、人形の大きさにされ、人形の家に閉じこめられていた…!?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。イタリアを舞台に、クレストマンシーと、呪文を作り、歌う人々が活躍するオペラのような異色作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たるき( ´ ▽ ` )ノ

45
クレストマンシーシリーズを読むと、なんかスカッとする。しっちゃかめっちゃかな感じがたまらなく好き♪今回の舞台はイタリア。ポンテ・ヴェッキオが「古い橋」という意味だとは…。2021/02/21

たるき( ´ ▽ ` )ノ

31
再読。時系列順の5冊目。イタリアが舞台というだけでワクワクしちゃう♪内容的にはかなり重め。戦争なんてこの世からなくなってほしい。2024/03/05

翔(かける)

26
イタリアへ旅行した時に感じた空気感を思い出しながら読みました。猥雑でにぎやかで、子どもみたいなプライドを持ち、家族を大事にするところ。私が感じたイタリアがぎゅっと凝縮されていて、ジョーンズのすごさを改めて思い知りました。トニーノたちの使う魔法は、クレストマンシーの魔法とは違い、それぞれ個性的な魔法を持っているのでおもしろかったです。あと、昔調べたことのあるコンメディア・デッラルテが、「パンチ&ジュディ」として出てきたところもうれしかったな。2020/04/13

さつき

21
クレストマンシーシリーズ。今回は別の世界にあるイタリアのカプローナが舞台。対立する二つの家の子どもたちが街の危機に活躍します。主人公のトニーノが自分には才能がないんじゃないかと悩みつつ頑張る姿が可愛いです。DWJの作品にしては展開がひねくれていない印象です。舞台背景を読んだ時に想像した通りの物語でした。多少、物足りなさはありますが大家族の暖かさや、動物キャラの独特さなど、らしさいっぱいで楽しいです。特に猫のベンヴェヌートの賢明で誇り高い様子、大公妃の臭気がするほどの悪意が印象的です。2016/02/11

はる

16
舞台がイギリスからイタリアへ。響き渡る歌声、騒がしく暖かい家族、これまでのシリーズになかった明るさが楽しめる1冊でした。賑やかな伯母さんたちが物語を彩っていました。今回も大活躍の猫たちも心強かったです。何百年も昔のもう誰も真実を覚えていないことで憎みあう2家族に、知らない間に戦争が始まり巻き込まれる市民たち。いつまでも争いが消えない世の中を表しているようで切なくなります。偏見や先入観が大人よりも少ない子供たちに幸せな未来が広がっていますように。2025/02/27

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