内容説明
両親をなくしたグウェンドリンとキャットの姉弟は、近所の魔術師たちの世話になって暮らしていた。グウェンドリンは将来有望な魔女で、自分でもそのことに自信を持っていたし、キャットはそんな姉に頼りきっていた。やがて二人は、大魔法使いクレストマンシーの城にひきとられたが、「子どもは魔法を使ってはいけない」と言われ、きちんとした暮らしをさせられることにがまんができなくなったグウェンドリンは、魔法でさまざまないやがらせをしたあげく、ある日姿を消してしまう。代わりに現われた、姉にそっくりだが「別の世界から来た別人だ」と主張するジャネットという少女の面倒をみなければならなくなったキャットは、頭をかかえる。やがて、グウェンドリンの野望の大きさと、キャットにしてきたひどい仕打ちが明らかになる事件が…?一九七八年ガーディアン賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
37
クレストマンシーシリーズの一冊。今回も楽しませてもらった♪グウェンドリンが恐ろしい・・・。なんでそこまで邪悪になれるのか、不思議なくらい。相変わらずのドタバタだけど、今回はすいすい読めた。2020/12/05
翔(かける)
36
大魔法使いクレストマンシーシリーズの1冊。本国の出版年に沿って読みたかったので、これを一番最初にもってきました。もうD・W・ジョーンズ全開!なファンタジー。冒頭のシーンがその後の伏線になっているとは…。中盤からのどんでん返しに驚きました。そういうことね!なぜ姉・グウェンドリンがあんなに魔力が強いのか、クレストマンシーがチャント姉弟を引き取ったのか、あちらこちらに張られた伏線回収はすごいなの一言。並行世界と命がキーワードの本書。続きものではないですが、チャント姉弟とジャネットのその後を読んでみたいな。2017/07/10
たるき( ´ ▽ ` )ノ
32
再読。時系列順の3冊目。グウェンドリンは凄まじすぎるし、キャットは無関心すぎる。突き抜けたドタバタ感が本当に面白くて癖になる!この作風、大好きだなあ♪2024/02/28
星落秋風五丈原
24
相変わらず、ダイアナ・ウィン・ジョーンズは女の子に男の子が振り回される 役回りですね。弟がエリックという名前なのになぜキャットと呼ばれるのか、 それさえわかっていれば、真相にもっと早く気がついたのに、私はジャネットと 同じ時に彼の秘密に気付きました。不覚です。 物語ですが、いつものようにジェットコースター 感覚で、最初から最後まですんなりと読めました。 ミリーとクリストファーの未来がこうなるとは思わなかったけれど、 ここまで来るまでの間のストーリーも読んでみたいものです。2002/03/20
翔(かける)
23
再読。以前はグウェンドリンの性悪さに焦点を当てていたけど、今回はキャットの無責任さが気になった。誰かに従順でいることは「おとなしい」のではなく、責任を誰かにとってもらっているだけで、その人も十分性悪なんだということ。でも、どんなに悪意があっても、お姉ちゃんに愛されたかったキャットは切ない。できればグウェンドリンにはこの世界で自分の罪と向き合ってほしかったけど、別の世界で愛情のない自分と愛情のない周りに気づいてほしいなと思います。2020/03/21
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