内容説明
一つの嘘をついたことをきっかけに、その類いまれなる才能を認められた孤児の青年フリードリヒ。王国騎士としての初陣で戦果を上げ、なんとエーデルシュタイン王国の英雄マティアス・ホーゼンフェルト伯爵の養子として迎え入れられる。突然の環境の変化に戸惑いながらも、貴族社会での顔見せも無事済ませたフリードリヒは、偉大な英雄の息子として、徐々にその名を広めていくのであった――。
ある日、フリードリヒは養父マティアスとともに王太女クラウディアに呼び出され、戦争状態の続く隣国アレリア王国との今後についての計画を伝えられる。クラウディアの弟・王子コンラートを大将として国境への進軍を行うことになった王国軍は、順調に作戦を開始したかと思われたが……とある人物の裏切りによって事態は急変。敵軍に情報が漏れ、先回りされてしまう!
絶体絶命の危機に、若き天才軍師フリードリヒが講じた驚くべき奇策とは――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
王国騎士としての初陣で戦果を上げ、王国の英雄マティアスの養子として迎え入れられたフリードリヒ。突然の環境の変化に戸惑いながらも、徐々にその名を広めていく第2弾。養父マティアスとともに王太女クラウディアに呼び出され、戦争状態の続く隣国との今後について計画を伝えられたフリードリヒ。彼女の弟王子コンラートを大将に国境へ進軍する王国軍が、思わぬ裏切りにより苦境に陥る展開で、侮られてもおかしくない状況で、自らの存在価値を行動と戦果で示してみせたフリードリヒは流石でしたし、明らかになってゆく因縁も気になるところです。2025/01/25
尚侍
5
ものすごく面白かった。この手の戦記物はその作戦が我田引水に感じられて必ずしも腑に落ちないことがあると萎えてしまうものですが、本作はそのあたりの見せ方が非常にうまいので、こういう展開であればこうなるよなというあたりをうまくなぞっているので、話に説得力があるのがいいですね。砦の奪取にあたっての展開もさることながら、最後の撤退にあたっての指揮官の判断は悪辣ではありましたけどお見事でした。物語がどこまで進んでいくかはわかりませんが、大きな伏線が張られたことで、この調子で話を広げていってもらいたいですね。2025/03/22
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