内容説明
家の庭で妻の伯母から送られてきたデビラをたたいていると、ニューヨーク帰りの悪友・河田警部が土産のバーボンを片手に現れた。帰国早々に、不思議な事件に遭遇した河田警部は、料理の腕もさることながら、見事な推理の冴えをみせるぼくの妻の知恵を借りようとやってきたのだった。血や残酷な話が苦手な妻をなだめつつ、彼女のヒントをもとに彼と二人で事件を再調査すると……。河田警部のニューヨーク時代や、ぼくの少年時代の思い出もたっぷりの六篇を収録。讃岐名物と郷土料理の数々にいろどられた、《ミミズクとオリーブ》シリーズ第三弾。/【目次】ト・アペイロン/NY・アップル/わが身世にふる、じじわかし/いないいないばあ/薄明の王子/さみだれ/*本電子書籍は初版時タイトル『わが身世にふる、じじわかし』を改題した新版(創元推理文庫 改題新版 2025年1月30日初版発行)を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
19
【図書館】ミミズクとオリーブ、最終巻! ニューヨークに行っていた河田警部が帰って来た。 これでまた、凸凹コンビに美人の奥様と言う、ちょっと変わった推理話が進められる。 しかし、芦原すなおと言う作家は文章が上手い、ふっと気付かない内に季節の変わり目を感じさせてくれる。 こんな雰囲気が続けばいいなと思いつつ、気が付けば終わりになっている。 いろいろなパターンの事件をさりげなく展開させてくれる芦原氏、凄い作家だと思う。 他のシリーズも読んでみようかな?2025/07/09
練りようかん
15
6編収録。食材を送り調理法まで指定する河田警部と、郷土料理を愉しむ小説家の主人公。不可解な傷がある死体、首吊り自殺と首を切った負の連鎖など、安楽椅子探偵の妻はシリーズ最終巻だからか監察医でも通用するのでは?と思うほど驚きの領域だった。高齢男性が相次いで失踪した「わが身世にふる、じじわかし」で、幼なじみで従兄弟同士の2人に歴史あり、ミミズクの鳴き声がアポーと聞こえるシメがいい余韻。また、ひーちゃんの思い出とのつながりに期待した「いないいないばあ」も、ソース面焼きが苦辛で香気のオチと合致して良かった。2026/02/15
Ribes triste
13
ミミズクとオリーブ第3巻。米国に研修に行っていた河田警部の帰還とともにぼくと奥さんの謎解き事件簿が始まる。とても楽しかったので、読み終わるのがもったいなかった。シリーズ続巻を切望します。芦原さんの本をもっと読んでみたくなりました。2025/02/10
はるき
12
このシリーズ大好き。芦原さんは、もっと評価されていいと思います。NHKでドラマ化希望!2025/03/04
みすみ
8
シリーズ第3弾兼最終巻。前作、前々作に比べるとミステリーとしてやや物足りなくはあるけれど、相変わらずおいしそうな讃岐料理と軽妙なやりとりを楽しんだ。解説で芦原さんの文体が「印象派」と評されていてなるほどと思う。細かい描写をあえて排した、でも直感的に理解できる文章は確かにモネやルノワールの類いかも。このシリーズで完全に芦原さんの文才のファンになったので、直木賞受賞作『青春デンデケデケデケ』もいずれ読みたいところ。2025/04/05
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