創元推理文庫<br> ミミズクとオリーブ

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創元推理文庫
ミミズクとオリーブ

  • 著者名:芦原すなお【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 東京創元社(2025/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488430085

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内容説明

八王子の郊外に住む作家のぼくのもとへ、大学時代の友人が相談にやってきた。謎めいた文言の並ぶ書き置きを遺して、奥さんが家出したという。自慢の手料理を供しながら友人の話を聞いていたぼくの妻は、たちまち奥さんの所在を突き止めてしまった。さらに、高校時代の友人で刑事をしている河田の自慢話を聞いているうちに、女社長殺しの捜査のミスを見つけたばかりか、事件の真相をも言い当ててしまう……。ひょっとしてぼくの妻は、料理の腕前ばかりでなく、推理能力にも長けているのだろうか?! 直木賞作家が安楽椅子探偵ものの歴史に新しい一ページを切り拓いたシリーズ第一弾!/【目次】ミミズクとオリーブ/紅い珊瑚の耳飾り/おとといのおとふ/梅見月/姫鏡台/寿留女/ずずばな/*本電子書籍は『ミミズクとオリーブ』(創元推理文庫 新装版 2025年1月30日初版発行)を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

22
とぼけたユーモラスな空気感を漂わす文章につかりながらちょっとした謎解きを楽しむ日常+ミステリ。妻の作る料理の美味しそうな描写はたまらないし、主人公のボケツッコミのような会話のリズムが好きな人いるのも分かる。純粋なミステリ好きからすると説明の途中で茶々を入れられるのがわずらわしくはある。夫婦絡みの事件が多く、主人公たちと対比して夫婦とはと思わされる。『梅見月』の過去のなれそめ話の中でもうまいこと掌で転がされている可笑しみ、『赤い珊瑚の耳飾り』の女性ならではの視点からの推理、などが好みだった。2025/03/11

ぶんぶん

21
【図書館】新装版という事で初読になってしまったが、再読である。 と言っても、あらかたストーリーは忘れているので初読に近いかも。一言でいうと安楽椅子探偵物の一種である。料理上手の奥さんが作家の亭主を助けて事件解決のひと肌脱ぐというストーリー。奥様が健気でちょっと古風な感じがまた良い。旦那も口八丁手八丁でやり手のワトスン役で味のある人物。事件を持ち込むのが警官の河田、こいつがいつも食材と一緒に事件の解決を依頼する。 純粋な推理物そこにユーモアが入るので面白い、ちょっぴりペーソスも交じって夫婦漫才の風味もある。2025/07/06

Ribes triste

15
小説家のぼくと、謎解き名人の奥さんの連作短編集。おいしいそうな家庭料理もさることながら、ぼくと奥さんの連携プレーの謎解きに心温まる。2人のなれそめ話の「梅見月」がとても素敵でした。やみつきになる面白さです。2025/02/03

まり

13
図書館本。初読みの作家さん、面白かった。主人公の奥様がお料理も上手でさらに謎解きが得意ってすごい。ついでに主人公の旦那様も上手く転がしている…。謎解きは面白かったけど…余計なツッコミを入れずに最後まで聞いて欲しかったよ…主人公。なかなかな適当な主人公で驚く。2025/07/30

はるき

10
懐かしいシリーズ新装版。今や昔な割烹着の奥さん(安楽椅子探偵)と、売れてない作家の夫。謎解きはもちろん、地味ながら美味しそうなご飯がたまらない。2025/03/04

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