内容説明
「涼宮ハルヒ劇場」がついに帰ってきた! ファンタジー篇、ギャラクシー篇に続く続編は大幅完全描き下ろし! 様々な世界を旅するハルヒとSOS団の活躍が収録された、「涼宮ハルヒ」シリーズ最新刊!(2024年11月現在)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えか
74
RPGの世界を彷徨う第一章、そこから宇宙モノに移行する第二章は元々短編として発表された作品だけあって、自己完結された世界が続く。この辺はだからそれぞれのジャンルのあるあるネタを楽しむのが正しい姿勢なのであろう。書き下ろしである三章の西部劇辺りから、長編としてのプロットは始まり、展開も一段階ギアが上がったように速くなる。上手いなと思ったのは、主人公たちが、作品内の世界に違和感を覚えつつも、最終章まで何も手出し出来ない状況を作り上げるテクニックかな。時が満ち、脱出条件が整った場面での長門さんの神々しいことよ。2025/01/07
星野流人
63
かつて「ザ・スニーカー」に掲載された短編エピソードを組み込んで描かれる長編作品。妙ちきりんな世界観の中を冒険する羽目になったSOS団の姿はまさしく番外編の短編といった趣でしたが、物語が収束していくにつれて一気に空気はシリアスなSFムードへ。色んな世界を転々としているため、三人娘も色んなコスプレを見せてくれて、嬉しかったです。この混沌とした物語群をどうまとめ上げるのかと思っていましたが、見事に綺麗なラストシーンへと繋がっていて唸らされました。全体的にみくるちゃんは“カワイイ”がお仕事でしたね。いつもそうか。2024/12/21
こも 旧柏バカ一代
57
いきなり別の世界に巻き込まれて勇者だと言われたハルヒ。小遣い程度の金銭を渡されたらクレームをつけて多額の金貨をもらい連日の宴会を、、ハルヒらしい。キョンは傍観し、古泉は終盤の人間に調査、長門は黙々と食べるか本を読む、そして朝比奈は宴会場となっている店の手伝いをしていた。全員個性的だ。その後にも宇宙、古代と色々な世界に飛ばされるが、キャストが貧弱でいつも見た顔が出て来るのがシュール。でも、ハルヒたちSOS団を別の世界に飛ばす量子学的な技術は侮れない。最後の方になると女子が主役で男子はモブになるのが面白い。2024/11/30
佐治駿河
47
序盤の二編は20年くらい前の作品となるが、ハルヒの新刊が出たと言うだけでいにしえのラノベファンにとっては喜ばしく、大事件である。短編集のようで短編集ではない作品。この一冊はハルヒのキャラや設定を使って書いた、外伝もしくは同人誌的な内容ではないだろか?もうあまり期待はしていませんが本編を何かしらの形でも進めてもらえるとファンの一人としては嬉しいのですがね。次の新刊はオリンピックを2回くらい見たら出るのでしょうかね?2024/12/13
しゅり
35
量子の別次元世界の話。前半が蛇足に感じた。後半は話が難しい。量子だけでなく電気電子とかでもそうだけど、難しいことは難しい言葉(数式)でしか説明できなくて、つまり簡単に説明するということはなんらかの嘘をついてることになるから、簡単になりようがない。だからリアルな量子力学をSFに織り込むのは難しいだろうなと思った。全体的に中途半端な内容だった。2025/01/23