角川文庫<br> お葉の医心帖 わかれの冬牡丹

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角川文庫
お葉の医心帖 わかれの冬牡丹

  • 著者名:有馬美季子【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2024/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041156094

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内容説明

奉公先でいじめられ、身投げしたところを町医者・道庵に救われたお葉。診療所への手伝いにも慣れ、やれることが増えてきた彼女のもとに、診療所に暴行されたというお婆さんが運び込まれてくる。心をこめて手当をするお葉だが、お婆さんは憎まれ口ばかりたたき、治そうとする気力も見えない。内心困りながらも一生懸命に患者と向き合うお葉。そのうち、道庵との意外なかかわりが明らかになる。だんだんと心を通わせ始める二人だが、お婆さんは段々と衰弱していってしまう--。お葉は彼女を救うことができるのか? お葉の真心と江戸の人情が胸を打つ、感動の医療時代小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

111
救いが沁みる一冊。シリーズ3巻、今回も王道の温かい読み心地がいい。患者のために尽くすお葉の姿、そして彼女のさまざまな救いがいつも以上に沁みた。自分が味わった痛みを目の前の人の痛みに重ねた上で贈る言葉の温かさが何度も鼻の奥にツンときた。特に第四章はタイトルといい、数々の言葉に涙腺崩壊状態。お互いに心を通じ合えたからこそ送り合える真心がたまらなかった。医療に携わっていれば避けては通れない、いくつもの道。そして道庵先生の来し方、人としての器の大きさを改めて知ったお葉。さぁ、これらを糧に彼女の更なる成長が楽しみ。2024/12/15

タイ子

72
シリーズ第三弾。お葉はますます道庵の患者を思う医者の心を会得していく。読むごとに道庵とお葉の巡り合わせを感謝したくなる。産まれる命と死にゆく命。医療に準じていれば必ず経験する道、でもそれに慣れてはいけない。産まれる命があるのに父親になる事を拒む男。来し方に原因があり道庵の過去にも関係する深い闇があった。そして、源信は久しぶりに会ったかつての恋人のケガを手術することに。男も女も今を貫く生き様に拍手。減らず口の絶えない老婆の介護の果て、お葉に向けた最後の言葉にうるっ。源信の上昇志向の意味が伺えて良かった今作。2024/12/18

恋空

18
救える命 救えなかった命... お砂さん、、お葉は救えなかったと胸を痛めますが、命は無理だったけれど心は救ってあげられたよという道庵先生の言葉にジンとしました。 春駒さんは火事の火傷から指を失い三味線の道を閉ざされますが、踊りのお師匠さんの道を生きることに。。手術をしたのは昔の恋人の源信先生。もうこのシーンは泣けて泣けて大変でした😭 今回も胸が熱くなるお話し4編でした。2025/01/07

アボガドみよ

16
町医者の道庵に命を助けられ、行く場所がないお葉が、道庵の手伝いを始めたお話の3巻目。今回は最後の章がとどめ・・涙がポロポロ・・感動して眠れなくなり、今朝は寝坊しました。年末・・・さて頑張って動かねば。。。( ̄▽ ̄;)2024/12/28

onasu

12
「お葉の医心帖」3巻目は、予て用意の設定は一応は済みと言うか、助けてもらった町医者の道庵を手伝い始めて1年近く、慣れてきてストーリーも通常運行に。  ただそうなると、それで不足はないのだけど、診療所の日常というところに、ないものねだりで何かもう一筋欲しくなる。  その意味では、道庵の弟子だった源信に関わりのあった芸者や、お葉が看取った口の悪い老女から聞いた道庵の過去、あるいは産婆のお繁の手伝いをしたこと辺りが今後の伏線になるのかどうか。  その辺も含めて、続編を楽しみに待つこととします。2024/12/31

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