内容説明
織家紗奈は、横浜で建築を学ぶ大学生。
天才建築士・天木悟の事務所に住み込みでバイト中だ。
天木は人気の建築士である一方、建築知識で事故物件を再生する活動をしている。
彼がかつて設計し、事故物件となった「白い家」を救うのが目標だ。
そんな天木に乞われ、織家は霊が見える力を活かして、彼の調査に協力することに。
幽霊に恋する女子大生、隙間から覗く目、そしてついに「白い家」の謎が明らかに!?
事故物件事件簿第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
17
天才建築士と女子大生が、事故物件の再生に挑むオカルトミステリー、待望の続編。 紗奈の大学の友人が働く飲食店に現れる幽霊や、家中の隙間を移動する女の視線など、事故物件に関する謎を解き明かしていきます。 そして、紗奈が建築の道に進むきっかけとなった白い家がついに──。 霊に押し付けられたルールを破る、天木の知識と機転の利かせ方がすごかった! 斑間さんのキャラも良かったです。途中までの感じとラストとのギャップに笑ってしまいました。2024/11/03
きょん
11
飛び降り自殺を繰り返す霊の『恋する事故物件』、あらゆる隙間から女に覗かれる『隙間の女』、そして本命の『白い家』の3編。それぞれの解決方法に説得力があって面白かった。一応念願の白い家は解決できたけど、続くのかな?2024/11/18
Mayrin
10
完結っぽくて残念。白い家の話は途中でよくわからなくなった。恋する事故物件と隙間の女は面白かったです。2024/11/16
冬野
9
シリーズ第二弾。この作品の「個々の怪現象に対し個別に存在するロジックを見つけ、その文脈に従い怪異を解体する」という対処法、何かに似てるんだよな…と思ってたけどこれ、RPGのダンジョン攻略とかボス戦を彷彿とさせるんだ。「恋する事故物件」「隙間の女」は人間が怖い系の話かな。「白い家」の怪異はおぞましい外見で想像するのも怖かったし、家が事故物件になった理由がしっかりしていてミステリ的な読み応えもあった。話の発端となった白い家の案件は解決したけど、天木がデレてきて旨味が増したので続刊したら嬉しいな。星:4.5/52024/11/18
まぁ
8
白い家が解決したので、本書としても完結なのでしょうか。新たに織家さんのお友達や動画配信者も出てきたので個人的に続きが出たら嬉しいな。相変わらず心理的というより実害は出てるし解決方法がなかなか物理でおもしろかったです。2024/10/29