危険球

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危険球

  • 著者名:木住鷹人【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 特価 ¥990(本体¥900)
  • 早川書房(2024/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152103673

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内容説明

夏の甲子園出場をかけた京都府大会決勝。木暮東工業のエース投手・権田至の投げたボールが、境風学園の強打者・仁科涼馬の頭部を直撃した。「あんな球、避けられるでしょ」少年はなぜそのような突き放した言葉を放ったのか? 鮮烈な京都青春物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

176
京都文学賞最優秀賞受賞作ということで読みました。 若い作家かと思いきや、元銀行員で私より年上、人生経験豊富そうなので、デビュー作とは思えない巧さを感じました。 今後も期待出来そうです。 https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000333285.html2024/12/02

いつでも母さん

135
1球のデッドボールを巡る物語。当てるつもりで投球などしない!だが。・・真実と見えてくる真相に、当事者二人よりもそこに関わった人間の深層心理が面白い。危険球退場を告げた審判や受けたキャッチャー、外野席から見守った補欠の友人、やっちゃいけない投稿をした先輩・・高3最後の夏、エースと4番バッターの対決と来たら自ずと盛り上がる。至と涼馬、君たちやっぱり言葉が足りないよ。出来過ぎ君過ぎる。2024/11/17

hiace9000

131
「青春&スポーツ小説」の範疇に収まりきらぬ人間ドラマ、堪能。京都文化を巧みな舞台装置に、甲子園予選京都府大会決勝での”危険球”というワンプレーと、そこに関わる人物それぞれが向き合った半年間を丁寧かつ誠実に紡ぎあげる。投手・権田と打者・仁科の葛藤を軸に、チームメイト、マネージャー、審判員、OBだれもの多様な人生、そこにある苦悩と陰と成長。茹だるような夏の京都と対を成す、凛然たる凍晴れの光差す冬の京都。その熱と温もりの絶妙の対比、言葉のもつ力への真摯な問いかけが、あらゆる世代の読者の胸に強く響く傑作である。2024/12/03

モルク

102
甲子園出場をかけた京都府大会決勝、バッターボックスには境風学園のエースで3番の涼馬、ピッチャーは木暮東工業のエース権田。権田から放たれたボールは涼馬の側頭部を直撃する。倒れこむ涼馬…静まる球場に「あんな球、避けられるでしょ」という権田の声が響く。そして危険球退場を審判は宣告する…涼馬の幼馴染みのチームメイト、審判、権田のキャプテン、マネージャーなどの立場で語られる。不器用な権田と涼馬の折り合いの付け方がいい。だけど権田君、君を理解してくれる人がいつも回りにいるわけではない、今後は言葉も大事にしてね。2025/07/14

ma-bo

90
第4回京都文学賞受賞作との事。第1回〜3回の受賞作が気になるなぁ。夏の甲子園出場をかけた京都府大会決勝。木暮東工業の権田至の投げたボールが、境風学園の仁科涼馬の頭部を直撃した。「あんな球、避けられるでしょ」。審判は危険球退場を命じた。少年はなぜ突き放した言葉を放ったのか?デッドボールを巡るそれぞれの試練。事実は1つかもしれないが、それぞれの真実、真相は1つではない。当事者二人よりもそこに関わった人間の機微が丁寧に描かれる。そして半年後の決着。プロットや読みやすい文章だったけど思いのほかのめり込めず読了🧐2025/03/11

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