内容説明
失踪人調査人・佐久間公が80年代を舞台に都会で消えた若者を捜す大沢在昌のデビューシリーズ。失踪した社会人野球のエースを捜しはじめると、その背後には何やら怪しい組織が……(「ランナー」)。姿を消した若手俳優の行方を調べていた公に、突如、銃弾が襲いかかる(「悪い夢」)など計6編を収録。イカれたヤクザに外国人殺し屋、反政府組織、宗教団体……80年代の東京の闇に若き探偵が迫るハードボイルド短編集。双葉文庫40周年記念「佐久間公シリーズ連続刊行」第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
24
大沢ハードボイルドの原点・佐久間公シリーズの第3弾。デビューして間もない頃ということもあるのか、ハードボイルド色がかなり濃い。アメリカン・ハードボイルドの雰囲気を感じさせながらも決してそれを模倣するのではなく、しっかりと大沢在昌の世界観を放っている。短編集ではあるが、どれも氏の魅力を読者の心に焼き付けてくれる、秀逸な作品集だ。2025/02/15
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
23
たぶん旧版で既読だと思うが、内容はすっかり忘れていて楽しめた(笑)。 今読むと、80年代ってすごく昔に感じる。 こんな社会情勢や風俗だったっけ。 『新宿鮫』より前の作品だから当然だけど、かなり海外ハードボイルド寄り☆2025/08/29
たーさん
18
大沢御大の初期シリーズである私立探偵佐久間公シリーズ第3弾。益々、若き探偵物語が面白い短編集になっています。弁護士事務所で若者の失踪事件を専門に扱う佐久間公。今回は腕を折られたり、銃で撃たれて瀕死の重傷を負ったりと散々な目に遭いながら真実を追究していきます。特に印象的なのが、草野球チームのエースの失踪事件を追う「ランナー」と何者にもなれなかった男の悲哀を描く「ダックのルール」切ないラストと公のやり切れない心情がシンクロし心に残るストーリーでした。2025/02/09
ミーコ
14
シリーズと知らず借りましたが、大沢さんの本は スピード感があって面白く問題無かったです。しかし公は何回も命の危機に陥りますね このシリーズも追ってみたく思います。2024/12/20
coldsurgeon
10
1980年代の雰囲気をまとい乍ら、物語は進む。失踪人を探し出すことが仕事の佐久間公が、警察がらみの事件に巻き込まれていく。タフではないのに、気持ちが先行するためだろうか、大怪我を追うことが多い。現代では考えられない状況が、彼を苦しめているのだろう。還暦過ぎの彼を想像できないな。2024/10/15
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