内容説明
八王子署の新人刑事・祝依 然(いわい ぜん)は一報を受け、八王子駅に急行する。
そこで目の当たりにしたのは、見るも無惨なバラバラになった轢死体。
目撃証言からは明らかに自殺。しかし、祝依はこの事件が他殺だと知っている。
駅のホームに佇む、男性の霊が見えるから。
祝依は殺された人の幽霊が見えるのだ。
不可解な事件に頭を抱えた祝依は、ゴシックロリータファッションの解剖医・霧崎真理(きりさき まり)のもとへ向かう。
八王子医大病院の法医学教室に所属する凄腕解剖医の彼女は、この死体に解剖する価値を見出した。
「解剖させてください。そうすればすべての事実が明らかになります」
傷を抱えた解剖医と刑事のバディが、不可解な事件にメスを入れる! 待望の続編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
34
表題作賢者の毒が良かったです。2024/10/28
よっち
28
殺された人の幽霊が見える八王子署の新人刑事・祝依と、八王子医大病院の法医学教室に所属する凄腕解剖医・霧崎真理が不可解な事件にメスを入れる第2弾。八王子駅で起きた一見自殺に見える無惨な轢死体、フランス料理屋の一軒家ビストロの開店祝いで起きた不審死、医学部受験五浪目で受験に失敗した浪人生の溺死体。非科学的な現象で殺されたことが分かる祝依から始まり、科学的な手法を元にしてロジカルに解き明かしていく霧崎のコンビが今回も効いていましたが、周辺事情も掘り下げつつ、霧崎の複雑な過去も垣間見えて今後の展開が楽しみですね。2024/09/09
Yuri
12
シリーズ2作目。ゴスロリ衣装の霧島センセーと殺人による霊が見える祝依刑事は健在。気になる黒と白の新しい登場人物も気になります。2024/09/16
みどり
11
前巻からずいぶん開いていたので、あれ?と一瞬思いましたが、キャラが濃いのですぐに思い出して納得。「やや連作短編」的な話の作り。警察小説でも法医学小説でもなく「ホラー」扱いなのは、やはり「ヒトコワ」だからだな、とつくづく思いました。特に最後の「子供が出来損ないだから壊して作り直す」という発想がね~。人の業が怖い。2024/10/17
とみい
8
シリーズの2作目 この先も続きそう たのしみ2024/09/16