内容説明
後宮食医として懐妊した皇后の足の治療に取り組むことになった慧玲。皇太子の鴆と共に毒疫の調査を進める中、人ならざる皇后が動き出し新たな毒疫が慧玲に襲い掛かる――。毒香る後宮×薬膳ファンタジー、第4巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
22
これで…完結?それとも、次からは新シーズンが始まる感じなのでしょうか? 解毒剤の材料を求めて後宮の外へと飛び出した慧玲、人毒を取り戻す為に毒を摂取して苦しむ鴆。その先はどうなるのかと思っていましたが、結果としては大団円で終わったように思います。ただ、気になるのが皇后が残していったモノ…。知らぬままで終わりたいような、その先を知りたいような…。2025/06/23
はなりん
18
シリーズ4巻。前巻でその身に宿していた人毒を慧怜を助ける為に失った鴆。再び慧怜の為に人毒を宿す為毒を食らっていく鴆と、毒であり続ける鴆に惹かれている事を自覚しつつある慧怜の関係が何とも言えずよかった。表裏一体で反発しながらも執着し合う関係、いいですね。皇后はやはりと言うか化け物でした。何とか排除できた?けど、新たな子が生まれ不穏の種は残ったまま。劉がいいキャラに育ってきたけど、最終巻かしら?一応はきれいに終わった感じですが。2024/12/14
和尚
17
一巻から通じて面白かった!とても良い物語でした! 鴆が振りほどけば、慧玲は倒れる。だが鴆は離さない。信頼よりも強い理解。ほどけない縁。 食医でも薬師でもなく薬。暗殺者でも毒師でもなく毒。薬毒同源、いずれ同じ道となる、道連れという言葉の毒が愛になる関係もまた良いですねえ。 そして饕餮、その姿のままで喰らうんですね、怖い、その子は果たしてどうなるのか。続巻に期待ですね 終わりは陰陽、こういう形になりましたかなるほど!とても好みの終わり方で最高でした!2024/08/18
なみ
13
シリーズ4作目。 新たな毒を解毒するため、慧玲は材料を入手しに自ら旅に出るが、民族同士の争いに巻き込まれてしまい──。 慧玲と鴆の、ひと言で表すことのできない特別な関係性が今回もすごく良かったです。 藍星や劉にもそれぞれ見せ場があって、これまで以上にキャラクターたちが生き生きしていた気がします。 ラストの展開もめちゃくちゃアツかった!2024/11/27
栗山いなり
9
後宮食医の慧玲が国を蝕む毒に立ち向かう中華ファンタジーシリーズ第4巻。今回の終わり方ってこのままシリーズが完結するのかそれともまだ続くのか分からんなと思った。しかし毒を使う作品なせいか結構毒が強い物語な気もしてる2024/07/06