内容説明
ヒットラーが最後の夢を託した幻の秘密兵器とは? マスコミ世界の暗部を遊弋(ゆうよく)する二人の男が嗅ぎつけた奇怪な噂、謎の追及と共に浮び上がる現代史の深い亀裂を描く表題作。異国の夜、ファドの調べを背に、長い尾を曳いて消えた二つの星の物語「暗いはしけ」。他に「暑い長い夏」「怨念コマソン館」「双面のヤヌス」。
目次
ヒットラーの遺産
暑い長い夏
怨念コマソン館
双面のヤヌス
暗いはしけ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
issy
3
表題作は歴史を題材にした物語を思わせるタイトルだが歴史そのものを主題にしているというよりも宿命を背負った人の生き様を表現する設定として配置されたのが「ヒットラーの遺産」のようにも思える。「暑い長い夏」での米国人種差別とテレビのヤラセ問題や「双面のヤヌス」での学生運動、「暗いはしけ」でのラジオ業界と広告業界の対照性、「怨念コマソン館」での芸能界の暗部の描き方もその意味では同じく本作執筆当時の社会が内包する傷や歪といったものを背景としてそれでもその中で人は何を目指し何に命をかけるのかを問う作品群と感じた。2026/01/24
takachan
1
20年以上前に読んだ本の再読2010/05/05




