内容説明
昔馴染みで役者の市之進の死絵を描いたことをきっかけに、地本問屋からの注文が増えてきた絵師見習いのおふゆ。ある日街中で、ご禁制とされている、立役と女方の心中を描いた読売が売られていた。偶然通りがかったおふゆは、画帖を持っていたことから、その読売を描いた絵師だと勘違いされ、岡っ引きに捕まってしまう……。第十四回角川春樹小説賞を満場一致で受賞した著者の、注目の新シリーズ第二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
179
おくり絵師シリーズの2冊目。江戸時代に女絵師として生きて行くのは相当に困難な道程だと思いますが、それでも少しも挫けずへこたれずに頑張るヒロインのおふゆには誠に頭が下がりますね。死に絵という陰気なジャンルでやや陽が当たらず悲しみを背負い込むようなマイナーな感じはしますが、それでも実力があれば見る人は必ず認めてくれると思いますからチャンスを待って、このまま己の信じる道に向けて頑張って邁進して欲しいですね。本人にその気がないのが残念ですが理解ある夫と結ばれて女の幸せも掴んで欲しいですね。#NetGalleyJP2025/01/11
しんごろ
159
昔馴染みの役者の市之進の死絵を描き、地本問屋から注文が増えた絵師見習いのおふゆ。死絵を書き続け、売れて順風満帆に行くのかと思いきや、そうは問屋が卸さない。兄弟子のやっかみは別として、おふゆのよからぬ考えによる未熟さ、絵を描く心構えなど、絵師として一人前になるには、まだまだ修行が足りない。「若いんだからどんどん間違えるがいい」と佐野屋の的確なアドバイス。声をかけずともしっかり見てる師匠。たくさんの支えてくれる人がいるのだから、おふゆ、頑張れ~!話は変わり、卯の屋の寅蔵、純真さに年甲斐もなくキュンときた。2024/08/08
あすなろ@no book, no life.
103
おくり絵師・2巻目。チト変わったテーマと内容だとは思うがそこに惹かれ。中盤前位に散漫な感もあったが、後はおふゆちゃんと共に一気に読み進められた。死絵に惹かれて描き、更には死の気配迄感じ取れる様になった中、本巻最後に描き上げる死絵とは。並み居る同じ絵師や版元と対峙しながら彼女が掴んだ身上は、遺された人を労る絵を私は描く、だった。まだ続刊があるし、年頃となったおふゆちゃんの恋なぞの予感もあるし、また機会を見て愉しみたいものである。2026/02/07
真理そら
57
おふゆは団扇絵を描いたり家事をしたりしながら歌川国藤(芳藤ではないのね)のもとで絵の修業をしている。前作で役者・市之進の死絵を描いたおふゆは地本問屋にも少し名前が知られているようだ。今回おふゆは下積み役者二人と大物役者一人の死絵を描いた。絵のジャンルがジャンルだけにさびしい物語になりがちなので寅蔵さんとの交流場面がもう少し多いといいなあと感じつつ読了。2024/05/26
Roko
34
おふゆは自分の絵はまだまだで、自分が思ったような絵が描けるようになるには修行が必要だと考えています。なのに仕事の依頼が入るのは、自分が女だから珍しがられているだけではないか?とも思っています。だから日々悩み続けています。でも、師匠はおふゆのことをちゃんと見てくれています。この子はいい絵が描けると信じてくれているのです。いい師匠につけてよかった。そんなおふゆに思いを寄せる「卯の屋」の寅蔵さんの気持ちが届くには、もう少し時間がかかりそうですね。 #牡丹ちる #NetGalleyJP2024/05/15
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