内容説明
アリス=アナザーバイブル。
死んだはずの少女は、意外な姿で再び復活した。
それを目撃したインデックスは窮地に陥る。しかし、共にいたオティヌスだけは逃がし、入院中の上条当麻に危機を伝えることには成功した。
そして、オティヌスから話を聞いた上条は、再び拳を握る。
インデックスを、必ず助ける。
……だけで満足すると思ったか?
せっかく蘇ったんだろ、アリス。
お前と殴り合っても良い。不幸な俺が、この終わりかけた世界で『きっちり全員救って』ハッピーエンドにしてやるよ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キリル
12
復活したアリスも含めて「きっちり全員を救う」ために上条さんが頑張る今巻。既に分岐点は過ぎ、ただ終着駅に近づくだけのレール上でそれでも上条さんが目指したものがすごかったです。彼が振り返る年度末からの動向は本当に濃ゆかったと思いますし、どんなに決意しても「たかが死くらい」とは思えないし、あのような表情を浮かべることはできないだろうなぁと思いました。誰も不幸にしたくない、しかし彼は誰も不幸にすることなく舞台から下がったのかどうか…ロマンが砕ける破滅を察知していつもと違う口調になってしまう脳幹が面白かったです。2024/05/30
siro
3
★★★★★+/「驚いた顔があった。抱擁を拒絶された子供のような顔だった。上条は小さく笑う。そんなはずないのに。」298頁のこの文がとにかく至高で、後に続く上条の去り際と合わせて本当に最高だった。自分より不幸な人間なんて見たくない。これはまさに、日本人へのグーパンチそのものであり、そして上条当麻という人間の行動原理を何一つ飾ることなく表現しているように自分は思えて、彼のどうしようもない正しさの正体がようやく分かった気がした。彼は、優しい人間であったのだな。衝動は衝動でも、目で見えるものにしか手を伸ばさない2025/08/18
Abercrombie
3
アンナ=シュプレンゲルとアンナ=キングスフォード? アリス=アナザーバイブルとアリス=プレザンス=リデル? ややこしい登場人物たちと複雑怪奇なストーリーに四苦八苦しながら、今回もなんとか読み終えることができた。もう20年位読んでると、面白いとか面白くないとかどうでも良くなってくるね。2024/05/31
ソラ
3
【読了】C2024/04/23
新井純
1
この所凄すぎて普通の能力者、科学だと足止めにもならない。 この調子じゃ主人公も限界になるのは当たり前…2025/05/01