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内容説明
1999年、それはノストラダムスが人類滅亡を予言した年。空前のオカルトブームにのり、三流オカルト雑誌の編集者・犬吠埼はカメラマンで霊感のある浅間を伴って奇妙な事件ばかりを取材していた。浅間の霊感に引き寄せられるように二人は恐ろしい怪奇現象に遭遇していくが……。一方、2023年の現代では年老いた浅間のもとに犬吠埼の事を調べる人物が訪れる。禁忌に触れる最恐ホラー開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
52
冒頭で描かれる叔母の無惨な死に顔。掴みはオッケ、時代は1999年に遡り、オカルト雑誌記者・犬吠埼(彼女が前述の叔母だ)と、霊が見えるカメラマン・浅間の暗夜行路が幕を開ける。写真に霊が写り込んでしまうという浅間の不遇(笑)そこを利用したい犬吠埼。遭遇する怪異の描写はかなりエグい。クセのある絵柄も慣れれば問題なし。諸星先生的な過去からの遺呪、秘められた神々、そして都市伝説を巧く(於ましく)描いている。ストーリーの引き方も好感触で、面白くなるのではないか。ちょっと表紙で損をしてないかな(間違ってないんだが)?2024/05/11
藤月はな(灯れ松明の火)
40
浅間さんと豊草さんの青春を描いた番外編が呼び水になり、再読。再読すると犬吠埼さんはラッキーガールかと思っていたらどうやら違うのではないか。初読時、真奈子さんの「嫌な匂いがする」というのは麦酒(清めの酒)かと思っていた。しかし、そうなると魔を払う煙草を吸って麦酒も呑んでいた浅間さんが「わたしたち=蟲」を産み付けられるのはあり得ない。それにやっと開いた洞窟の扉や偶然すぎる土砂崩れも不自然すぎるのだ。もしかして犬吠崎さんは怪異自体も憑りついたり、侵食するのも拒む程の力のあるものが憑いているのか?2025/05/11
藤月はな(灯れ松明の火)
38
1999年、オカルトブーム真っ盛りの頃、オカルトライターだが霊感ゼロの犬吠埼と霊感がある写真家、浅間が出逢う怪奇とは・・・。「○○」をモチーフにした第一話は異界の者となる場面から台詞が鏡文字になっていたり、クリムトの『接吻』構図、そして衝撃の事実を伝えるラストなど、大分、凝っていて掴みはバッチリです。そしてちよちゃんが名づけられた名前の読み方が仄めかされた時が一番、皮肉だからこそ、怖かった。変わり果てた姿になっていたちよちゃんの家族はどうなったんだろう。ただ、蟲や毛、蓮の実めいた多面等、苦手な人はご注意!2025/03/20
桜
29
ジュンク堂トラップにハマって購入(^~^;)ゞ いや面白かった! 冒頭2Pですでに死んでるヒロイン。舞台は遡って1999年。世紀末ブームに乗っかったオカルト雑誌の編集者、犬吠崎。霊が視えるカメラマン浅間。 祓う訳でもないく、絵はオドロオドロしいけどともかく引き込まれました。 タイトルが覚えられないけど、次巻待つ!2024/06/01
マツユキ
12
Xで読んだら面白かったので、本で。99年、霊感のあるカメラマンとオカルト雑誌のライターが遭遇する怪事件。中古の鏡、尼となった友人がいる寺、発掘現場で連続する死、廃トンネル。同時進行で23年、叔母が、何故死んだのか知りたい男がカメラマンを訪ねてきて…。ああ、あの話ねと思いつつ、絵にインパクトがあり、世界観も独特で、面白いです。2025/03/24