内容説明
【泉鏡花の少年時代を描いた、明治怪異ミステリー第2弾!】 時は明治、古都・金沢で過ごす変わり者の美少年・泉鏡太郎。(のちの泉鏡花)おばけ好きな鏡太郎は、人力車夫の義信とともに怪異の噂の真相を解き明かす。 魚の化生ではないかと噂される陸軍少佐夫人、神隠しから帰って来た医者の息子、河童の正体……など。 そして、ある不思議な噂が、金沢を揺るがす大きな事件へと発展していく――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
29
BOOK☆WALKERの電子書籍▼泉鏡太郎を主人公にした鏡花リスペクト小説の第2弾。今回も金沢を舞台とした鏡花作品をベースに、16歳の鏡太郎があやかしの謎を解く▼いやほんと、鏡花作品をよく読み込んで、文体、登場人物、エピソード、小道具なども見事に物語の中に落とし込んでいる。ここまで来ると研究者レベルですよ▼もしかして、これで終わるのかな。そんなことないよね。2024/08/23
ネムコ
27
二巻目が出るとは思わなかった(笑)。この小説を読んでいると泉鏡花が読みたくなってくる。食わず嫌いなんですけどね。今回もラストはなかなか派手な展開で楽しかったです。2024/08/03
みどり
10
2冊目。短編集で、連作とまではいかないのに、全体を読み終わると大きく話ができあがってもいる。 1話ごとに、泉鏡花の元の話のあらすじダイジェストもついているのでお得な感じもある。泉鏡花を読んだのは本当に半世紀も前で、泉鏡花というと、「禿の太ったおじいさん」または「和装の可愛い少女」のイメージしかないが、この当時は丸メガネの美少年だったのかな?と想像するのも楽しい。丸メガネは本家も生前の写真ではかけていらっしゃるものばかりですが。2024/03/12
あずとも
7
明治怪奇ミステリー第2弾。魚の化生ではないかと噂される陸軍少佐夫人、神隠しから帰って来た医者の息子、義信が目撃した河童等短編だけれど少し繋がっていてそれも含めて楽しめた。元の話のあらすじを載せてくれており泉鏡花の作品も読んでみたくなる。2024/03/16
悠
6
若かりし頃の泉鏡花。 面白かったですり2024/08/15