ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした

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ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした

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  • サイズ 46判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314011877
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

出版社内容情報

★NHK「ひるまえほっと」の「中江有里のブックレビュー」コーナーで紹介(2022年1月11日放送)!
★「日本経済新聞」(2022年1月8日)、「毎日新聞」(1月15日)に書評掲載!



真の「幸福」とは
携帯電話、パソコン、テレビ、洗濯機、電動工具、時計、ガスコンロ、蛇口の水も、いっさいない暮らしがはじまった。究極の生活から見えてきたのは――
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』著者の新たな挑戦!

3年間お金なしで暮らした著者が、今度は電気や化石燃料で動く文明の利器をいっさい使わずに、仲間と建てた小屋で自給自足の生活をはじめた。火をおこし、泉の水を汲み、人糞堆肥で野菜を育て、鹿を解体して命を丸ごと自分の中に取りこむ。地域の生態系と調和した贈与経済の中で暮らす1年を、詩情豊かに綴る。

アイリッシュ・インディペンデント紙「ブック・オブ・ザ・イヤー2019」

<本書より>
明日から小屋で電気のない生活――長いあいだ当然視してきた文明の利器、すなわち電話、コンピューター、電球、洗濯機、蛇口の水、テレビ、電動工具、ガスコンロ、ラジオも、一切ない暮らし――がはじまるという日の午後、一通の電子メールが届いた。ぼくが受けとる人生最後のメールとなるかもしれない。差出人は出版社の編集者だった。その日の新聞に寄稿した文章を読んで、体験をもとに本を書く気はないかと連絡をくれたのだ。

二〇代はじめの自分をふりかえると、自尊心の源はおもに「どれだけ多くカネをかせいだか」であった。最近では「必要とするカネがどれだけ少ないか」が自尊心の源になっていることに気づく。

丸一日の休みを最後にとったのは、いつだろう。こういう暮らしでは、何もせずふとんにくるまって過ごす一日など、命にかかわりかねない。ひねるだけの蛇口、押すだけのボタン、タイマー設定するだけのセントラルヒーティング、気軽に立ち寄れるカフェ、一日じゅうのんびりさせてくれるスイッチ類など、そうした便利なものは何ひとつありはしない。つねに、例外なく、何かしらすべき仕事がある。
裏返せば、ほぼ毎日、生きている実感をおぼえるということだ。

ピーナッツバター、バナナ、天日干しのドライトマトなど、アイルランドでは自給不可能なごちそうを懐かしく思うときもあるが、それもごくたまにの話だ。それに、広い世界でたとえどんな危機や大変動が起きようとも、自分自身や隣人や愛する人のための食卓をととのえる方法を知っていれば、本物の安心感が得られる。

健康のための時間をつくらずにいると、病気のための時間をつくるはめにおちいる。

自然の猛威を感じとりたい。よけいな物をはぎ取ったあとに残る本質を味わいつくしたい。本物の親密さを、友情を、コミュニティを知りたい。真実を探求して、そんなものが実際に存在するのかどうか確かめたい。たとえ存在しなかったとしても、少なくともぼくにとっての真実に近いものを見つけたい。寒さや飢えや恐れを感じたい。単に生命を維持するだけでなく、生きている実感を持って生きたい。そして、そのときが来たら、あわてず騒がず森へ行き、森の生物たちにぼくの肉体を食べさせてやる心づもりをしておきたい。


【目次】
著者より
プロローグ
自分の場所を知る




シンプルであることの複雑さ
後記
無料宿泊所〈ハッピー・ピッグ〉について


【著者】マーク・ボイル(Mark Boyle)
1979年、アイルランド生まれ。大学でビジネスを学んだ後、渡英。29歳からの3年間、まったくお金を使わずに暮らした。現在は、アイルランド西部のゴールウェイ県にある小農場に自ら建てた小屋で、近代的テクノロジーを使わない自給自足の生活を送っている。農場の敷地内で、無料の宿泊所兼イベントスペース〈ハッピー・ピッグ〉もいとなむ。
著書『ぼくはお金を使わずに生きることにした』は20以上の言語に翻訳され、日本でも大きな反響を呼んだ。他の著書に、『無銭経済宣言――お金を使わずに生きる方法』(以上、紀伊國屋書店)、『モロトフ・カクテルをガンディーと――平和主義者のための暴力論』(ころから)がある。

【訳者】吉田奈緒子(よしだ・なおこ)
1968年、神奈川県生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒。英国エセックス大学修士課程(社会言語学)修了。千葉・南房総で「半農半翻訳」の生活を送り、蛇腹楽器コンサーティーナでアイルランド音楽を弾く。訳書に、ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』、サンディーン『スエロは洞窟で暮らすことにした』(以上、紀伊國屋書店)など。

内容説明

三年間お金なしで暮らした著者が、今度は電気や化石燃料で動く文明の利器を一切使わずに、仲間と建てた小屋で自給自足の生活をすることにした。火をおこし、泉の水を汲み、人糞堆肥で野菜を育て、鹿を解体して命を丸ごと自分の中にとりこむ。地域の生態系と調和した贈与経済の中で暮らす一年を、詩情豊かに綴る。

目次

自分の場所を知る




シンプルであることの複雑さ

著者等紹介

ボイル,マーク[ボイル,マーク] [Boyle,Mark]
1979年、アイルランド生まれ。大学でビジネスを学んだ後、渡英。二九歳からの三年間、まったくお金を使わずに暮らした。現在は、アイルランド西部のゴールウェイ県にある小農場に自ら建てた小屋で、近代的テクノロジーを使わない自給自足の生活を送っている。農場の敷地内で、無料の宿泊所兼イベントスペース“ハッピー・ピッグ”もいとなむ

吉田奈緒子[ヨシダナオコ]
1968年、神奈川県生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒。英国エセックス大学修士課程(社会言語学)修了。千葉・南房総で「半農半翻訳」の生活を送り、蛇腹楽器コンサーティーナでアイルランド音楽を弾く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

74
この本を見つけたのは図書館でたまたま、目についたからだ。だから著者がお金を使わずに暮らす事を試していた事も全く、知らなかった。アルバイトで買った初めての物は携帯電話という少年は大人になってから社会に疑念を投げかけるような挑戦を行う。今回は電気も使わず、家も自分で木を切り出し、土台も馴らした上で手作り、トイレも堆肥として再利用する事を想定した造り。徹底している。ここで分かるのは、真のシンプルライフは複雑だという事。ビーガンだった著者が人間である自分も動物の一種である事を実感した鹿への向き合い方が印象的2022/01/23

M

46
テクノロジーを使わずに生きる方が、食べて出して最低限健康に暮らすためだけでも日々やることだらけで、テクノロジーまみれの生活の方が怠惰でいられることにあらためて気づかされた。社会との断絶。冷蔵庫もない夏。暖房器具もない冬。それぞれの季節じたくもたいへん。自分には到底無理ながら、どっぷりと野性的な暮らしに身をやつす著者がうらやましくもなる。2023/01/14

ちょび

28
ここまで一切のテクノロジーと繋がらずに生活をしていたとは。それどころか電気ガス水道までも。日々の暮らしぶりを読んでいると、私には「無理」と「興味あり」と言う気持ちが交錯する。自分自身あまりにも文明の利器に浸りすぎて、その物たちに踊らされている気になることも有る。マークはもともとアンチテクノロジーでエコロジカルな暮らしを受け入れる素地があったのだろう。本書後半でパートナーと離れて暮らすことになった事がちょっぴりショックでも。この暮らしをマークがどれくらい続けて行くのかも興味があるところですね。2022/09/07

くさてる

23
前作の「無銭経済宣言」も読んでいたのを読メを見て思い出したのですが、前作とほぼ同じ感想。私はこんな、体力があってコミュニケーション能力が高くて五体満足で健康なことが前提である生活を日常的に生きるのは、ただの趣味だと思う。なので、こういう生活がただただ好きで楽しいんだ!という語りなら賛成できるし、生活の工夫の部分も面白く読めるのだけど、自身の科学文明批判の思想の実践であるならば、こういう生活から抜け出すために人類は進歩してきたのでは……?と思わずにいられないのです。そんな読後感でした。2022/02/22

ykshzk(虎猫図案房)

22
この本を出版してくれてありがとう!とまず著者に言いたい。というのも、どこからが「テクノロジー」なのかという著者の持った疑問は執筆に使った「鉛筆」にも向けられ、出版されるには更にをれをタイプし直す必要があるわけで。著者は原稿をゴミ箱に捨てるか「偽善」という批判を受け止める覚悟でタイプして世に出すか逡巡した結果、世に出されることとなった。都市部での便利な暮らしややりがいある仕事も経験した著者が、全てを捨てて自然の一部になっていく過程で直面する苦労や発見の数々は、自分の周りにある無用な物事を気づかせてくれる。 2022/01/29

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