内容説明
高校卒業後、同じ大学に通い同棲生活を送る由弦と愛理沙。愛理沙が美味しい手料理を振る舞ったり、由弦の運転でデートするなど甘い時間を重ねたり、成人式後の同窓会で宗一郎たちとバカ騒ぎしたりと楽しい時間を過ごしていた。それから数年後、アメリカでの大学院終了後に結婚式を挙げて新婚旅行に行くことを決めた由弦と愛理沙は単位修得と修士論文の提出に向け慌ただしい日々を送る。無事に修士論文を提出した二人は結婚式を挙げるため、日本に帰国してお互いの実家を訪れるのだが……。ニヤニヤ必至の焦れ焦れ甘々ラブストーリー、最終幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
33
本編(高校生編)のアフターストーリーを納めた最終刊。 大学生になり同棲を始めた由弦と愛理沙。そんな2人の成人式や同窓会、婚姻に結婚式、更には子育てといった節目の話は相変わらずのところもあれば成長を感じられるところもあって。由弦や愛理沙たちの幸せな姿が見れて大満足でした…って3日に1回はって生々しいわ笑2024/03/11
よっち
33
高校卒業後、同じ大学に通い同棲生活を送る由弦と愛理沙。嘘の婚約から始まった二人のその後の様子が描かれる第8弾。同棲する二人の様子や、成人式での再会だったり、卒業後の渡米から結婚式、新婚旅行の様子だったり、結婚してからのどんな家族になっていったのか、1冊丸々使って書いた長いエピローグのような今回の内容で、由弦の若さゆえの恥ずかしいエピソードを最後にしっかり暴露していったおじいちゃんには笑いましたけど、由弦と愛理沙ならこんな夫婦になりそうだな…と思い描いていた通りの二人をたっぷりと読めて大満足の最終巻でした。2024/03/01
わたー
25
★★★★☆完結。まるまる1冊アフターストーリーのような内容になっていて、落ち着くところに落ち着いたなあと。強いて言えば主人公の発した、冗談交じりのお見合い相手の条件が子供の代にまで受け継がれてしまったのだけは予想外。因果は巡るというかなんというか…業が深いな……ただ、海外の大学院へ留学して、ヒロインは博士号もとっているのに、何の研究しているのかイマイチわからなかったのが気になったかな。試し読みも面白かったので、次回作にも期待している。2024/03/08
真白優樹
17
大学への進学、アメリカの大学院への進学。就職、結婚、そして子育てと描かれる最終巻。―――今を生きる子供は親になり、後を進む子は同じ道を。 もう何も怖くない、何も波乱が起きぬので一冊丸ごとエピローグと次代のプロローグとなる巻であり、由弦と愛理沙のラブラブな甘さ、そして息子の愛弥のお見合いから始まる恋、と同じ始まりを辿る事でくすりと笑える大団円となる巻である。 新たな二人の物語もすぐそばまで迫っているけれど、今はこの余韻を。同じ道を辿っていく子供達、いつかその道も見てみたい。 うん、とても面白かった。2024/03/06
ひぃす
12
丸ごとエピローグというか、アフターストーリーという印象ですね。前巻の終了時点で、結婚までの障害をすべて取り除いたという状況でしたが、大学編、結婚式編、新婚編、子育て編、エピローグとテンポよく、由弦と愛理沙のその後の人生を描いた1冊となっています。エピローグでちょこっと子供が出てくるような作品はよくありますが、ラブコメラノベでこれだけのページを割いて結婚後を描いた作品はちょっと珍しいかもしれません。とてもいい最終巻でした。前巻まで読んだ人は、きちんと完結を見届けましょう。2024/03/10
