内容説明
相葉雅紀主演映画原作、早くも電子化!
書店員・光には、絵本作家になりたいな、という漠とした夢があった。恋に関しては、だいたい相手から告白されて付き合うが、「やさしいんだけど……」といわれて最終的には終わってしまうパターンが続いていた。そんな光には、「デビル・クロース」、略して「デビクロ」という謎キャラに変身して、「デビクロ通信」なるイラスト入りのメッセージを添えた手製ビラを、ポストなどに無差別に撒くという意外な一面が。そんな光に思いを寄せる実家の鉄工所で働く溶接女子の杏奈の好意に気づくことなく、ある日、光は彼女に運命の人が現れた話を嬉々としてしまうのだが――。
この冬読みたくなる、ミラクルなラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
100
面白かったです。ストーリーは王道ラブコメですが、どことなくファンタジックな雰囲気が可愛いと思いました。「デビル・クロース」略して「デビクロ」として走り回る光に思わずキュンときてしまいます。光に想いを寄せる杏奈。その好意に気がつかない光。その関係がもどかしく切ないのですがあたたかいお話でした。クリスマスの時期に読むと雰囲気が出そうですね。2016/05/03
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
67
☆5.0 デビクロ通信の箴言が良い。 デビクロつうしんだい1号に“ああ、そうだったのか”。2021/01/04
とみー
65
この本を読んでる時いろいろ病んでたんですが、すっと読めた、心の中に入ってきた作品でした。主人公は表と裏、光と闇みたいな二面性を持っていて、その裏であり闇である姿がデビクロくんだと思うんです。表には出してないだけで、誰しも心の中にデビクロくんみたいな存在がいるのではないのかなと考えました。あと主人公の事をずっと支え続けてきた杏奈が切なくて健気でまたいい。自分の家にもデビクロ通信が入ってこないかな‥(笑)。2017/01/22
結衣花
65
ハードカバーで既読済みですが、文庫で再読。ふぅ…何とかクリスマスが終わる前に読み終われました。聖なる夜、4人の男女におこった奇跡。『メリークリスマス!』2014/12/25
さっとん
53
中村さん2作目。 前に読んだ作品がそこまでハマらなかったのと、今作のタイトルから実はあまり期待していなかったのですがとても面白かったです。 優しくて温かくてそして切ない恋の物語でとても素敵な世界観でした。 そしてちょくちょく出てくるデビクロ通信が可愛くて楽しい。 いろいろ回り道したけど、ハッピーエンドで読んでる方まで幸せな気持ちになりした。 他の作品も読んでみようと思います。2021/02/25