内容説明
頼朝に利用された挙げ句、切り捨てられた義経。走者(逃亡者)となり、ひたすら北へと逃げていた義経たちは、文治三年(一一八七年)の春に平泉に到着した。病にたおれ、抜け殻となって夜具に横たわる義経。頼朝の奥羽攻め寄せに覚悟して“その日”の準備を進める藤原秀衡。やがて正気をとり戻し、自分を取り巻く全ての状況を理解した義経は腹を切る。義経の想いを知り、義経の首を切り落とした沙棗は、自分は義経として生きることを決意するのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
myunclek
11
頼朝、義経兄弟は、すでに良い所無し。平泉藤原氏の潔さが際立つが、存分に闘わずして無念の死を国の存続の為に選ぶ奥州武士の無念さに胸が痛む。最終巻へ。2015/08/19
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
5
まさにタイトルの通り主人公の活躍が素晴らしいけど、逆に義経が…2011/07/14
nori
3
Another story of Koromogawa warfare, which does not give me very much surprise. Hero become Chingis Khan in next volume?2013/08/30
みーの
2
奥州の静謐を保つためにあえて自滅する藤原氏。それにしても義経は弱い。義経になることを決めた沙棗はどう藤原氏の滅びと向き合うのか。2014/03/20
Stella
2
あえて滅びの道を選ぶ奥州藤原氏と、タイトル通り「義経になった」主人公。本物の義経が悲惨だ。2012/04/03