内容説明
寿永三年(一一八四年)九月。義経が検非違使五位尉に叙せられて、京の治安は落ち着き始めているかに見えた。だが激怒する頼朝は義経を京に飼い殺し、雑事ばかりを与えていた。元暦二年(一一八五年)、頼朝は平家の本拠である屋島を攻めるために、義経を追捕使として四国へ向かわせることになった。二人の影武者、沙棗と小太郎とともに戦いに挑む義経。兄・頼朝を信じようとする義経と、頼朝は怨敵であると認識する沙棗。運命が、二人を中心に大きく動き始めていた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
75
物語は源平合戦の佳境に入ってきます。有名なエピソードが意外な解釈で描かれて驚きます。沙棗の成長ぶりには目を瞠らされるし、静の悲しみには胸を掻きむしられました。西行の活躍も楽しく、銀の猫がこれからどんな役割を持つのか気になります。2021/01/17
myunclek
17
頼朝との兄弟愛が叶う事なく、心を喪ってしまう義経。義経の影が義経にならざるを得ない状況の中、頼朝の義経追討の沙汰は厳しさをます。平泉まであと一歩。避けられない奥州vs鎌倉の戦。三へ。2015/08/11
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
7
義経の人間的弱さと、女の強さが際立ったような気がしたけど、まだここで物語の半分とはこの先まだ話が長く続いたっけとか…義経がここまで英雄でない話は珍しいかもなぁ。2011/07/10
紡ぎたい人
4
比較的あっさりと平家を滅ぼしたと思ったら頼朝に疎んじられ、逃げまどう義経。そして平泉へ、というのが第二巻。さて、その後をどう見せてくれるか。次巻を楽しみにしよう。2011/08/27
Stella
3
半分のところなのに、もう壇ノ浦・腰越状通過して奥州行きになってる。 西行のシーンはいいなあ。頼朝・景時の扱われ方がひどい。2012/04/01
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