内容説明
池上 彰氏が初めて責任編集をする、明日の自信になる教養シリーズ。
第1弾に刊行するのは、「政治」です。
政権へのモヤモヤ、よくわからないから投票に行けないという声……。
それらの答えをわかりやすく導いてくれるのが、著者の西田亮介氏。
政治やメディアにコミットする社会学者としてコメンテーターなどでも活躍しています。
経済、教育、税金など私たちの暮らしと深く結びついているのが、「政治」です。
「政治は自分たちの生活に関係がある」という事実を認識することから、
幸せに生きるための一歩が始まります。
本書は、難しい「政治」本ではありません。
事実を正しく見ること、知識を持つこと。
そうすれば、今の「政治」を自分で判断できるようになることを、
図解を交えてやさしくレクチャーしています。
政治不信が高まっている今こそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
38
東工大で同僚だった著者の西田と編者の池上、全く売れていないのは池上が前面に出ていないことと、抽象的な議論の第1章にある。政治の定義を「ある決定を他人に強いること」とすると、政治は我々が想定しているよりも広い。選挙や国会での議論だけでなく、元々あるような社会制度、メディアの論調を含めてかなりの範囲を政治として論じているのが本書の特徴だ。社会学者の西田らしいアプローチで、ここが最も興味深かったのだが、掴みとしては分かり難い。第4章の政策議論や第5章の政治社会の問題を自分の考えと照らし合わせて読むと面白いかも。2024/05/01
三井剛一
17
今まで読んだ政治の入門書は中立的な視点で書かれているものがほとんどだった。しかし、本書は、良いも悪いも著者の考えがはっきりと示されており、思考を辿れて、わかりやすかった。政治に無関心では、いけないとよく聞くが、序盤に、その現状に共感してくれいる部分があり、説教臭くなく、おもしろく入れた。また、政党、派閥の立ち位置や歴史を知ると、今後の動向がおもしろく見れそうになった。投票して終わりではなく、その後の主張や活動が公約に沿っているか確認する。2024/12/31
真作
4
読みやすくて分かり易い。日本のガソリン価格は先進国でアメリカに次いで安い。厚生労働行政は関わる人もお金も大きい。逆に外交と教育は票にならない。都道府県議の数は自民党が1位、次いで公明、共産。市町村議会の議員数は公明、共産。労働組合員数で700万票あるはずなのに、比例で250万票しか取れていない。2025/01/12
niki
3
政治がわからなさすぎるので勉強のために。期待していなかったのに、とても楽しく読めた。政党ごとに成り立ちも含め解説してあったり、原発について、敗戦国である日本とドイツの戦後の動きの違いについて、政治に関わるあらゆる事について、西田先生ご自身の意見も表明しながら書かれていて、とても信用できたし、飽きずに読めた。現代社会の教科書にすればいいのに。2024/12/17
RX93
1
【政治は生活に関係するもの。監視すべし】▼自民党は「清濁併せ呑む」リアリズム、野党は「理想」に基づいているから少しの矛盾も許せない▼「連合」(日本労働組合総連合会)→立憲民主党等、「全労連」(全国労働組合総連合)→共産党▼日本の政治は大企業(経団連)の声が強い。労働組合など生活者の声は届きづらい▼日本のリベラルは①自由主義②理性主義③福祉国家のブレンド▼上院は高い視点から(上から)長期視点で審議、下院はシモジモの意見を反映。衆議院=下院、参議院=上院。民意に近い下院を優先2024/05/18