ハヤカワ文庫SF<br> 三体

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ハヤカワ文庫SF
三体

  • ISBN:9784150124342

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内容説明

物理学者の父親を文化大革命で惨殺された科学者・葉文潔。彼女の絶望がすべての始まりだった……。Netflix版ドラマ3月配信決定。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

286
ずっと愉しみにしていた文庫化。遂に( ¨̮ )。いや、ハードSFからのスペースオペラに繋がるものと予想していたよね。そんな積りで読んでいて、17章(真ん中辺)『三体 ニュートン、ジョン・フォン・ノイマン、始皇帝、三恒星直列』ですよ。急転直下の馬鹿設定。いや、好きだわー♡。この章のエッセンスだけ取り出しての短篇化でもokかも。先ずねクロックが気になるよね。これで全加算器とか再現してくれたら、コンピュータ内部の演算の一部がご理解頂けるのかも。そしてね、ムーアの法則が成り立つのかが最大の焦点になりますね。2024/03/01

yukaring

82
宇宙との交信や人類の運命を壮大なスケールで描くSF大作。かなりのハードSFで最初は苦労したが、訳のわかり易さとテンポの良さで段々とこの世界に入り込めた。中国の文化大革命で科学者である父を惨殺された葉文潔。自らも科学者となった彼女が勤める軍事基地では人類の運命に関わるプロジェクトが進行していた…人類に絶望した彼女が宇宙に放ったメッセージとは?また謎の連続自殺事件を追って学術団体に潜入した研究者・汪淼。彼が導かれたVRゲーム『三体』の意味するものとは?様々な謎が明らかになり地球の明暗へ繋がる様はまさに圧巻。2024/03/19

goro@80.7

62
文庫になってくれてやっと読めた。評判通りの面白さ!まさに悠久、ミクロはマクロ、人は虫けら。文革のシーンから始まる物語は広がり続け星をも覆う壮大さでありました。人間コンピューターには驚きすぎた。0と1のこんな姿は壮観でしょ。そしてあきれるほど遠い時間に何をするのか気になるので月内に出る文庫次巻はすぐ手に入れなければ!2024/04/15

よっち

43
物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人女性科学者・葉文潔。彼女がスカウトされた軍事基地では人類の運命を左右するプロジェクトが進行するSF小説。数十年後、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられるた研究者・汪淼。なぜそのような怪現象が起きているのか。父を殺されたその後の葉文潔が描かれて、VRゲーム『三体』が示唆するものは意味深で、明らかになった真相がまた壮大なスケールの物語でしたけど、それでいて要所で人間らしい生々しい感情がポイントになっていたのが印象的でした。2024/02/22

ばんだねいっぺい

38
二度、挫折したが、ドラマ化で盛り上がる機運に乗じて一気読み。終わりのあたりで、第二部へとつながる笑いと恐怖が紙一重となるセンテンスがとてもよい。その後の大地を見つめて考えるあたりもとてもよい。しかし、これが94万部とは、日本の人すごいな。2024/03/24

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