内容説明
月日が流れ、十七歳となったファルマは、次の闇日食を迎える前に様々な準備を行っていた。
まず手始めに、ファルマは世界最大規模の製薬会社へと成長した異世界薬局の代表執行役を辞して、薬局の未来を次代へと託す。
そして、教授を務める帝国医薬大学校では、最後の講義として学生たちに医療従事者としての“究極の問い”を投げかけ、彼らに向かうべき道を示した。
それらはすべて、やがて世界に訪れる大きな変化のため――。ファルマの『終活』は、着々と進んでいった。
やがて準備万端で迎えた世界最後の日、ついにファルマと薬谷完治の計画した共同作戦が遂行される。
世界の管理者である墓守との対峙を経て、ファルマたちを待ち受ける結末とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
36
鎹の歯車による世界の破滅を回避することもできたし、ファルマと薬谷がそれぞれ元に戻ることができた。登場人物もそれぞれの人生が描かれている。異世界転生でありながら元の世界ともやりとりするだけでなく、PCやWi-Fiが登場したときはどうなることかと思ったが、元の世界と完全に切り離された異世界転生モノとはひと味違う読後感が味わえたのは良かった。2025/05/07
粋
11
最終巻。いきなり大きくなりましたね(笑)総まとめと決着ですね。結局、最後まで墓守やら世界の構造等はわからずじまい。難しい(苦笑)命まではったファルマにせっかくいい未来がやってきたので、どっちかとくっつくのかと思ったけど、そこには重きを置いてなかったのね。まあ、ファルマらしい終わり方だったのではないでしょうか。2024/04/16
sion
4
最終巻。お疲れ様でした。 当初から世界の犠牲になりそうだったファルマが生きていてよかった。周囲の成長は彼を助けるためだったのか。2024/02/03
よしのすけ
1
読み終わった感想は感無量のひと言です まずはファルマと薬谷がそれぞれの世界で幸せに暮らせて良かったと思いました 後半のファルマが助かるかどうかのエピソードのところは読んでいて涙が止まりませんでしたが、これ迄のファルマの教えを胸に立ち向かうエレンはとても凛々しかったですし、医療の知識が無くても自分の出来る精一杯で頑張るロッテは愛らしかったです 結局ファルマが誰と結ばれたかは語られずに終わりましたが、ここ迄彼を支えた2人のどちらかと結ばれれば良いなぁと夢想してます2024/12/12
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