内容説明
ペストの感染多発から帝都を救ったファルマは、相変わらず多忙な日々を送っていた。そんな中、兄のパッレが大学を卒業し帰省。しかもパッレはなぜか異世界薬局へ「患者」として来局する。彼は病に蝕まれていて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
38
黒死病の終息で異世界薬局の仕事に戻れるはずのファルマだが、帝国薬学校から意外な要請が来たり、ひょんなことから謄写版印刷やピンホールカメラの開発をすることになるなど「頑張りすぎない生活」は実現しそうにない。後半では兄の パッレが白血病であることがわかり、治療することになる。いわゆる「なろう系」作品だが、医学や薬学に特化しているところが興味深い。私も昨年、抗がん剤治療を受けたことがあり、その描写は感慨深いものがあった。神殿枢機部の不穏な動きで締めくくることもあって、次巻への楽しみが増してくる。2025/03/19
キナコ
28
血液疾患・抗がん剤の登場。また前作で出てきた兄パッレも再登場。おバカキャラかと思っていたが、思っていた以上に家族思いで泣けた。泣きたくなるような治療のなか、諦めずに主人公ファルマのことを信じて治療するは良い兄だと思う。新たに国が出てきたし、次回作ではまた戦闘シーンが入るのかな?2022/03/23
まんがジジィ
23
白血病のお話し。 (少しネタばれ)兄のパッレの病名は[白血病] ! 異世界で限られた治療法で頑張るファルマ。 家族の支えも有り改善の方に向かうのであった。(喜) 抗がん剤の為頭髪の抜けたパッレのために妹のブランシュちゃんが自分の髪を切り[カツラを作って]頼む姿に感動しました。(涙) 2016/12/14
こも 旧柏バカ一代
20
今度は兄貴が急性白血病。。しかも本人は助からないとわかっているのが、、だけどそれを弟が父親を巻き込んで献身的に治療する。2022/07/27
kitten
20
図書館本。2を読んでからだいぶあいてしまったので、 登場人物がよくわからなくなってしまっていた。印刷に手を出すところは、「本好きの下克上」を思い出したけど、 あれほど劇的ではないな。w 今回のメインはパッレの白血病闘病かな。 もはや、薬局の範疇をこえている。薬学だけでなく、 医療全体をかさ上げしようとするファルマ。 地球上での彼との接点?が少しみえたけれども、 これがどうかかわってくるのか。 評価、星2 やっぱり能力がチートすぎる気がする。 2017/11/17