内容説明
「頼んだよ……鷹央君」
師を殺したのは、誰だ?
御子神氷魚。帝都大学の元主任教授で、現在は総合病院の院長を務める彼女は、天久鷹央の学生時代の師だった。
同じ個性を持つ氷魚に導かれ、診断医の道を志した鷹央。
天才医師が唯一「先生」と呼ぶ存在は、しかし不治の病に冒されており、最後には不可解な死を遂げる。
謎めいた言葉を遺した師の真意を知るため、鷹央は捜査を開始するが……。師弟の絆を描く、本格医療ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
129
鷹央には信用できる師匠が居たんだね。その師匠からの最後の挑戦状。見事だった。猫の事件、猫好きには許せない!!捕まって当然ね。鷹央の家に猫かと期待したけどそこは残念。まぁ、病院だからね。成瀬刑事がメチャいいように使われてて笑えてくる。鷹央にかかっちゃ刑事も方なしね。2024/04/29
aoringo
88
病死なのか殺人なのか?密室の中で脳梗塞で亡くなった鷹央の恩師。誰もがこれは病死と思う中、一人だけ疑う者がいた。短編集とのことだったけど、鷹央の原点と成長を知る大事な一冊。氷魚先生、鷹央先生は良い仲間に恵まれ、立派な診断医(名探偵)になりましたよー!2024/10/06
真理そら
83
鷹央の恩師・氷魚が登場する。そのため鷹央がいつになく人間的な面を見せる。小鳥遊のフォローが的確になってきていることに驚く、小鳥クンも成長?したねえ。医療機器の進歩によって病院が意外に危険をはらんだ場所であることを知った。今回は舞ちゃんの出番が少なかった。鷹央が猫好きであることが分かった。2024/02/10
itica
73
3話のうち印象に残ったのは「遺された挑戦状」だった。鷹央の唯一の師である御子神氷魚がカルテ庫で倒れ、やがて亡くなった。病気か事故か、それとも殺人か?真相を探る鷹央はもはや自身のことを探偵と言い切る。小鳥遊でなくても「いや、医者だよね」と突っ込みを入れたくなるが、鷹央の中の半分は探偵なんだろうね(笑)意外な結末であり、意外などんでん返し。鷹央に匹敵する能力を持つ氷魚と鷹央がタッグを組んで事件解決、なんてのも読んでみたかったな。 2025/09/28
星野流人
63
3つの事件の短編エピソード。「禁断の果実」は患者の容姿が整っていることが病理に繋がっているのがとても意外に感じられて、とてもおもしろいエピソードでした。「七色の猫」は色を塗られた猫にまつわる、軽めの小さな事件。猫は自分の体を舐めたりとかするので、大丈夫なのかなと心配になります。 「遺された挑戦状」は鷹央の師匠である氷魚の物語。全てが明らかになったあと氷魚の亡くなる場面を読み返すと、違った見え方ができて衝撃的でした。『異質』同士の信頼関係、とてもかっこいい作品です。成瀬刑事がちょっとかわいそうでは……?2024/04/03
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