内容説明
「君たちの願いは、叶わない」
対ハクアの切り札「星骸」。辛うじてそれを確保したものの、メノウたちから逃げ場は失われていた。
最強の【使徒】ミシェルが迫るなか、逆転の一手となる「星骸」の解析を進めるメノウたち。しかし「星骸」起動には、【器】との接触が不可欠であることが判明する。
人間はおろか、魔導兵すらも拒絶する、隔絶した魔導領域。最後の四大人災【器】が潜む、「絡繰り世」の最奥。そこにたどり着いたメノウに突きつけられた極限の選択、それは――。
そして、少女たちは再び巡りあう。彼女が彼女を殺すための物語、運命の第9巻!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
50
電子書籍にて読了。サハラがサハラだなぁ。モモはホントメノウ大好きで凶悪だなあ。はともかく(サハラVSモモがある意味癒し。いや、いいのかモモ・・・って本当に仲悪いなこいつら)、記憶絡みで読んでる身すら絶望する中怒涛過ぎて読み終えて一息付く。今までの展開に散らばめた伏線と(まさかアニメまで・・・)大事な存在への一途な想いが回収され、紡いだ結末と至った結論が尊く、思ったより救われて良かった・・・とは行かないよ。あの人物の登場だけで絶望感が半端ないわ!!!今回モモ凄く良かった。良く言った。と言いたいのに畜生!!2024/05/09
よっち
29
辛うじて対ハクアの切り札「星骸」を確保したものの、逃げ場は失われていたメノウたち。最強の使徒ミシェルが迫る中、逆転の一手となる星骸解析を進める第9弾。星骸起動には器との接触が不可欠であることが判明し、人間はおろか魔導兵すらも拒絶する隔絶した魔導領域。最後の四大人災の器が潜む絡繰り世の最奥。そこにたどり着いたメノウに突きつけられた極限の選択。これでもかとばかりに激動の展開でしたが、お互いのことを諦めないメノウやアカリだけでなく、モモもほんと頑張りましたよね。そんな彼女たちが引き寄せた結末がとても素敵でした。2024/02/26
タイコンデロガ級
9
モモ、本当に頑張ったなぁ。メノウの肉体をアカリが回帰させるのはアニメのOPで先んじて映像化されていたという訳でしょうか 『器』の我堂蘭はちょっとやってることが壮大過ぎて、ちょっと一回読んだだけだと理解が及ばないです…。6巻で使徒の『防人』が無限の時間があれば『器』ほど恐ろしいものはないと言ってましたが本当ですね…。で、その『防人』は我堂の人格の1つだったと判明して、アーシュナ殿下の体を乗っ取って活動を始めましたね。グリザリカ関連の話はずっと待っていたので次巻が楽しみです。アーシュナ殿下の精神は無事なのか2024/01/29
woinary
4
最近滞っていた読書を再開。選んだのは本作。途中のバトルシーンは映像を想像できてしまう人にはちょっとイヤかも。自分は映像が浮かなばい人なので、ちょっと引くくらいで済みました。今までの集大成とともに、いつものメンツがやっと戻った感じ。作中クライマックスのモモのセリフでちょっと全肯定奴隷少女ちゃんを思い出しました。絶望に沈んだ時、それでも肯定してくれる存在を持てたことはメノウの幸福。で、最後のシーンでそれがちょっとした仕掛けであったのが素晴らしい。アニメのあのシーンはここに繋がるのか。2024/04/26
こいこい
4
300P弱で内容詰め詰めのギチギチでよくまとめきってる。色んなものが一旦収束していき、まさに彼女が彼女を殺すための物語。まだ花火は残っているけど、本巻なてここまで読んできたことへの満足感がある。2024/02/05