内容説明
花の宴の夜、20歳となった光源氏は、16歳の朧月夜と出会い、恋に落ちる。だが、彼女は源氏の兄で時の天皇・朱雀帝に嫁ぐ身だった。この大胆な三角関係が発覚したことで、宮廷内で立場が悪化し、都落ちに。しかし、彼は流謫の地・須磨で18歳の明石と出会い、新たな妻として迎える。本巻では、光源氏、朧月夜、明石ら、若く美しい男女たちが、本能のままに激しく求め合うさまを描く。物語は早くも最高潮。愛の恍惚と苦悩がほとばしる「瀬戸内源氏」を象徴する一冊。※2023年11月に発売した集英社文庫を底本にしています。重複購入にご注意ください。
目次
朧月夜のかたる 朧月夜
朧月夜のかたる 恋闇
藤壺のかたる 賢木
明石の尼君のかたる 明石
紫上のかたる 紫
末摘花の侍女のかたる 末摘花
六条御息所のかたる みをつくし
明石上のかたる 松風
藤壺の侍女王命婦のかたる 薄氷
夕顔の侍女右近のかたる 初瀬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
RASCAL
10
第二巻は光源氏の絶頂期?朧月夜の一件で須磨に流されるもちゃっかり明石の君をものにし、子供まで作って都に凱旋、紫の上にこそこそしながらもしたい放題。いい男と悪い奴は紙一重。こういう風に行間を描くと、源氏物語の恋愛はなんともすさまじく激しい。2024/11/16
ときわ
7
続けて二巻目へ。今回もお二人の方が解説。再録の連城三紀彦さんは五巻を一昼夜で読んだと。連城さんは瀬戸内さんが源氏物語の行間に踏み込みその空白を現代小説として、より面白い心理ドラマに演出し直していると評価している。そう言われてすごく納得した。そしてこの決定版解説の江國香織さんは、瀬戸内寂聴さんとの色々な思い出を書かれている。素敵なお付き合いだったんだなあ。2024/05/03
鈴木貴博
1
女性登場人物の立場からの源氏物語、連作短篇第二巻。朧月夜の君の語る源氏から初瀬での再会を語る右近まで。原典でいえば花宴から玉鬘あたりにあたる。最も印象的だったのは藤壺の語る光源氏。永遠の謎、「藤壺は光源氏に恋をしていたのか?」「桐壺院は「秘密」を知っていたのか?」に対する寂聴先生の解釈。2026/06/11
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