内容説明
梟の里の襲撃事件から四年。大学生の史奈は、再び渦中の人となる。長栖兄妹とともに、全世界が熱狂する新競技「ハイパー・ウラマ」に出場するのだ。ドーピング可を謳う大会に生身で挑むと宣言した梟の一族を、執拗に潰しにかかる運営側。彼らの用意した切り札こそ、因縁のライバル・狗の一族だった。片時も眠らない梟vs.人並外れた嗅覚を持つ狗。古くは、忍者と盗賊として鎬を削った両一族が、今再びグラウンドで激戦を繰り広げる! 興奮のアクションバトル第3弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おつぼねー
70
ドーピングOKに真っ向勝負の梟の一族。特殊能力とて積み上げられた鍛錬の賜物であり、原石も磨かなければ光らないこと、薬物の怖さ、スポーツマン精神を疾走感、躍動感と共に投げかけられている。まだ続きがありそうな予感。2024/03/11
がらくたどん
66
『梟の一族』続編その2。薬物使用に身体攻撃とどうみても危険で怪しい新競技「ハイパー・マウラ」に参加することとなった梟チーム。立ちはだかるのは「狗」男達。競技運営側も執拗な妨害から梟への害意は明らかだが真意が掴めない。なんだか蛇っぽい奴も出て来たぞ。そんな中、競技が始まり物語は一気に少年誌の超人的スポーツバトル漫画の雰囲気に。4キロものゴムボールをホイホイ蹴り上げ、6メートルのゴールめがけて宙を舞う。敵対から好敵手への定石もぬかりなくビックラポンだが筆巧者な作者なので気が付くと手に汗握って読んでしまう快作。2023/12/26
雅
57
ドーピングまでもが認められるハイパー・ウラマなる競技を通し、梟と狗の一族の在り方が問われている!?続きが気になる2024/02/10
ひらちゃん
53
ハイパー・ウラマについては一応の決着が着いた。表紙の彼は狗の森山か。紆余曲折はあったものの好敵手には違いなかった。まだまだ油断は出来ない。散々邪魔をしてきた出水だったけど、更なる黒幕が影を潜めている予感。次回はその辺と、梟のルーツやシラカミの謎にも迫りそう。2024/02/11
Nyah
50
「梟の一族」第3巻。連続で読めて幸せ☺️。眠らず、身体機能の高い梟の一族の史奈と長栖兄妹は新競技「ハイパー・ウラマ」に出場することが決まった。ドーピングも人体改造も承認している大会に、アスリートとしてドーピングもせず検査もして参加表明した彼らを、運営側は執拗に潰しにかかる。初戦当日にルールが改定されたり、禁止薬物の吹き矢が飛んできたり。そんな逆風の中、正々堂々と戦うシーンの描写がワクワク、手に汗握る、興奮します!表紙は狗の一族の森山疾風ですな。楽しかった〜。2024/03/20