内容説明
鈴子と孝冬は花菱家の本邸のある淡路島へ神事のためやって来た。淡路島は花菱家に憑りつく淡路の君がかつて流された場所だ。二人は神事をこなす一方、地元の村人たちのお祓いの依頼を引き受けることに。村で祀る弁天像の裏ですすり泣く青年、百日紅の木の下で悲しげに歌う少女、不幸が続く旧家――。そして淡路の君について調べると、鈴子の出生にもつながる事実が隠されていた。連続重版! ファン待望の大人気シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
99
2024年1月光文社キャラクター文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。嘆き弁天、百日紅の木の下で、おくま御前、の3つの連作短編。淡路の君の謎に少しずつ迫っていく鈴子と考冬が興味深く、二人の掛け合いも楽しい。何ごとも受け入れようとする鈴子の見立て思考が面白い。白川さんの視点だな。2024/01/31
真理そら
86
今回の舞台は淡路島。いつもシャキッとしたタカさんが船酔いでボロボロになるのが楽しいオープニング。淡路の君について調べる気になった孝冬と鈴子。淡路でも登場した燈火教。鈴子の母はどんな人なのかということが意外に物語のポイントになりそうな話の流れ。そして白川作品らしく着物の細かいコーディネイトの描写がうれしい(そしてその雰囲気がカバーでわかるのもうれしい)2024/01/15
はなりん
74
シリーズ第3弾。本拠地の淡路島へ。当主夫妻の役目の神事と合間に起こる幽霊絡みのお話、本拠地に住む分家一家の人達との交流など盛り沢山でした。いとこの幹雄と富貴子がいい感じの人達で楽しかった。淡路島ののんびりとした雰囲気や美しい風景が感じられよかった。鈴子と孝冬夫妻も旅先なのでずっと一緒で何気にらぶらぶでした。2024/03/31
すがはら
61
淡路島にやって来ました。嫌われてるかと思っていた人は不器用だっただけの様子。最後にちょっとだけ話ができて良かった。両親の死、淡路の君のこと、鈴子の出生、怪しげな新興宗教との関わりなどますます気になる謎がいっぱいです。気の毒な亡くなり方をした人達が淡路の君に食べられた場合、成仏ではないとしても、もう苦しい思いに囚われないから救われたのだと考えてよいのでしょうか。淡路の君も消えたいと感じているのでしょうか。いつもながら万感の想いのこもった台詞を文字どおりに受け取った上でサラリと口説き文句を返す鈴子、惚れます。2024/03/02
はにこ
59
2人の絆が深まっている。今回淡路島に行った2人。過去を知ることで心が少しは軽くなったのかな。鈴子がいつも媚びへつらわなくて凛としているのが素敵ね。まともな従兄弟が手助けしてくれて良かった。2025/03/31
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