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内容説明
僕は知りたい、世界の全てを。
様々な波乱、予期せぬ出来事、繰り返される出会いと別れ。
世界に未知を求め、その一部始終を手記に書き留めていた
ウィリアム・ダンピアの旅は、いよいよ終幕へ。
『ダンピアのおいしい冒険』全6巻、ついに完結です。
描きおろし番外編『楽園に背を向けて』収録
時はさかのぼり1679年12月、英領ジャマイカ。
シャープは私掠船帳リチャード・ソーキンズらと、
南海に向けてダリエン地峡を越えんとする。
そこでクナ族の王に依頼され、
囚われた王女を救出することになるが…。
『ダンピアのおいしい冒険』本編を補完する、
全54ページのスピンオフ・エピソード。
【目次】
CHAP.41 モンスーンの中で
CHAP.42 自由の在処
CHAP.43 入れ墨の王子
CHAP.44 思いがけない航路
CHAP.45 喜望峰の探検
CHAP.46 ロンドンにて
楽園に背を向けて
EPILOGUE
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
20
☆ モンスーンによる暴風と雷雨でダンピアの船は沈没の危機に。僕は死ぬんだ。世界を知りたいだなんて思わなければ…。彼の前に現れた見慣れぬ船には、死んだ仲間が乗っているのが見える。そうか、ただ船を乗り換えるだけなんだ。君もその船に乗っているんだね。それなら死ぬのも怖くない…。そんな幻を見たあと正気に戻り九死に一生を得たダンピアは各地で昔の仲間たちと再会する。「またみんなと同じ船に乗りたい」「僕は知りたい。世界の全てを」の台詞に惹かれます。素晴らしい物語を読ませていただきました。作者のトマトスープ先生に感謝。2024/08/31
aisu
18
マンガは無事完結して、主人公は祖国に帰れたし、周航記も出版されて認められました。途中のどこかで死んでてもおかしくない旅で、彼は長生きし、神の采配?とまで思ってしまいますね。ジェオリーくん…原作ではもう少し自己弁護してたような…(ジェオリーくんの「権利」を半分譲ってもらったが、(ダンピアが)騙されて、とかなんとか。権利とか言ってる時点で「時代」なんですが)。番外編はリングローズが出てうれし可愛いなのですが、シャープも出張ってましたな…。このマンガに出会えて良かったです。2024/01/18
あつ子🐈⬛
11
最終巻。寂しいなあ…冒険はいつか終わってしまうものだけど。かつての仲間たちの後日談に胸がきゅうっとなりました。エラスモもジェオリーくんもスワン船長も、異郷の地で死んだんだな…悲しいな…。カウリーさん再登場、嬉しい!コピンジャーくん可愛い!(笑)そしてやっぱり食事のシーンが美味しそうでした。お肉とかワッフルとかダンピア美味しそうに食べるよね〜。エピローグで描かれるダンピアは、少しだけ大人びていて、でも少年のような心は変わっていないよう。それがどれほど私を喜ばせたか。堂々完結です。2024/09/01
コリエル
9
完結。どう言い繕ったところでダンピアも征服民の仲間で侵略者ではあるのだが、危険だらけの命を擲つような航海にこの物語の後も身を投じ続けた。未知への果てなき欲求。それだけは紛れなく本物だったことを身をもって証明したなと。巻末の番外編が物悲しくて良い。2024/01/19
龍田
8
完結。モンスーンに見舞われ沈没の危機。ダンピアは死の危機を感じるも無事に生き延びる。知識欲からの冒険は故郷、英国に一度もどる。植民地や現地人(奴隷)の扱いは現代の価値観では何とも言えない。入れ墨の王子様、ジュオリーの最期は哀れだな。最期の短編の楽園はない、文明による略奪、自分達の方が悪魔という表現に心打たれる。可愛らしい絵柄で歴史と人間の残酷さを学べる漫画でした。2025/04/12