内容説明
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京博を100倍楽しめるマンガエッセイ!
京都に生まれ育った著者が、京都国立博物館(略して京博) を丸ごと深掘りする、という斬新な一冊。
第1章は、京博の敷地と建物の話。京博は方広寺の大仏殿の旧境内に位置し、そこには奈良の大仏より大きな大仏があったこと、今でも発掘調査が続けられており、地下からは大仏殿の屋根瓦が発掘されているという話。さらに、京博のシンボル煉瓦造りの建物「明治古都館」の装飾技法についてや、東の庭にある謎めいた石仏群の話など、ツウな話題が次から次へと描かれます。非公開の書庫の内部も詳しく描かれ、京博にいかに多くの歴史的書物や資料が保管されているかを教えてくれます。
第2章は、京博で働く人々を深堀り。博物館には「衛士」という職名があり、警備や展示作品の監視をしていること、館内の電気や空調機を監視する環境整備係の日常や、展覧会の企画などを行う学芸部企画室のハードなスケジュールなどが働く人々にスポットを当てます。
第3章では、非公開の文化財保存修理所の仕事に迫ります。日頃知ることができない貴重な内容ばかり。
文庫化にあたって加筆された「グレりんコラム」「特別ふろくまんが」も必読。京博と周辺散策に必携の一冊です。
(底本 2023年11月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayumi
19
京都国立博物館についてのコミックエッセイ。私は東博(東京国立博物館)はよく行くのだけれど、京博は一度も行ったことがない。京都に行くと神社仏閣が最優先になってしまい、博物館に行く暇がない。ただ、京博は行ってみたいところ。公式キャラクターのトラりん可愛いしね!LINEスタンプ使ってるよ!博物館で働く様々な人たちにスポットを当てていて、読んでいて興味深かった。でも一番気になったのは、平成知新館のグランドロビーの壁に浮き出てきた狐の顔。是非とも観てみたい!2024/03/02
しばこ
13
京博の、あまりよく知らないバックヤードが詳しく楽しく紹介されていて、ますます行きたくなった。働いている方たちが、それぞれの専門分野で培った技術・知識をフル活用し、且つ勉強しながら、収蔵品に関わって、そのおかげで我々が楽しみ学べているのだと、再確認した。トラりんに会いたいなあ。2024/01/31
陽ちゃん
9
京博へは年に何回か訪れていますが、展示会場というか展示物しか見ていなかったと反省させられました。京都という土地柄、国立の博物館という立場のためか、収蔵品をはじめとした文化財の修復・保存への熱意が伝わってきました。以前から、トラりんもですけど、京博は広報が上手いなぁと思っていましたが、これも職員さん方のセンスがいいんでしょうね。バックヤードの見学ツアーがあれば、是非、参加したいです。そして、明治古都館での展示が再会されるのが楽しみなんですが…その前に、次に行ったらお庭の散策しなきゃ!2023/11/11
tama
4
京都国立博物館の裏側を楽しく紹介してくれる漫画。 それぞれの分野のプロが集結し支え合う京博愛が麗しい。 明治の開館以来文化財を守り修理し続ける人間の叡智。 京都には何度も行っているが京博にはまだ一度も足を踏み入れていない。 行ってみたくてたまらなくなる。 そしてどなたか東博について書いてくれないかな〜 ぜひぜひお願いします🙏 2024/01/31
ユキタ
4
養源院に行った時に気になっていた京博のバックヤード探訪コミックエッセイ。「昔のもの」が現代まで残っているのは、誰かの確固たる意志と熱意と技術で「残して」いるから。作品の後ろにいるそういう人たちの熱意が感じられるからミュージアムが好き。京博も行ってみたいな。2024/01/31