時代小説文庫<br> 蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

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時代小説文庫
蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや

  • 著者名:坂井希久子【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 角川春樹事務所(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758445610

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内容説明

「ぜんや」の常連の旦那衆を狙った毒酒騒動。犯行にかつての同僚・長吉が関わっていると確信した熊吉は捜索に走る。一方、長吉に騙されて常連客に毒を出しそうになってしまったお花は、意気消沈。それでも迷惑はかけまいと気丈に振る舞っていたが──。忍び寄る悪意に、負けるな若人! 茗荷と青紫蘇を盛り、鰹出汁の吸い物をかけたちりめん山椒たっぷりの茶漬け、土用卵に土用蜆、そして只次郎特製卵粥と、心と体を温める、優しい人情と料理が響く、第四弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

183
前作の毒酒騒動に続き、物騒な事件は起きるし、ハラハラドキドキでてんやわんやでしたね。そりゃ、只次郎もお妙も気が滅入るよ。そんな展開だったので、“ぜんや”の料理は目立たなかったけど、美味しそうなのは変わりなかったです。いろいろな事を乗り越えて、只次郎とお妙さんとお花は、いつか実の親子以上の親子になってほしい。そして、熊吉は、賢いし機転も利くし、いい男になっていくなあ。思わず本に向かって「お前、いい男だぜ!」と口走ってしまった(笑)。次作は平和な展開であってほしいなあ。2023/05/24

いつでも母さん

155
人の気持ちは周りが思うほど簡単ではないのだ。ましてや実の母の事だもの‥そんなお花の心をこれでもかと踏みつけるのはもはや母とは言わない。(こんな結果にならなきゃ踏ん切りは付かないだろうなぁと思ってはいたけれど)これでお花がこの先迷わずに生きて行けると良いな。迷ってもお妙や只次郎がついているね。最後の長吉と熊吉の章『別離』が切ない。長吉の本音にほろっとしてしまう。強がりで自分を支える人間もいるよ、「頑張れ。」次が楽しみな新シリーズの第4弾だった。2023/05/29

タイ子

108
新シリーズ第4弾。今回はしょっぱなから前回の毒入り未遂事件を熊吉が思い出しながら何やらゾワゾワ。熊吉の元同僚・長吉やお花の実母・お槙も悪に加担していると思うと心はざわめくばかり。お花は意気消沈したまま、お妙と只次郎は気を揉む毎日。どうすりゃいいの?と思っていたところに、次の事件が起こる。お花の実母は毒親を通り越して鬼畜だな。養い親に気を使い、いい娘であろうとしている中でさらに追い打ちをかけるような事件が。熊吉の優しさが十分にうかがえる今作は悩めるアオハルの諸君、未来に向かって羽ばたけ!と応援したくなる。2023/05/27

のぶ

98
「居酒屋ぜんや」も花暦のシリーズに入って四作目。物語が煮詰まってきました。本作では冒頭から不穏な空気が漂っていた。「ぜんや」の常連の旦那衆を狙った毒酒騒動が発生する。この事件に長吉が関わっていると考えた熊吉は捜索を開始。長吉に騙されて毒を出しそうになったお花は、すっかりしょげて、意気消沈。そこに忍び寄る悪意。ついにお花は、かどわかされてしまう。お花を救いに走る只次郎と熊吉のおかげでついに事件は決着する。いつものメンバーに馴染んできたので、話をより楽しめた。相変わらずおいしい料理も山盛りで良かった。2023/05/26

ツン

88
若い二人の仲が進まないのかな?と期待して読むのだけど、それ以前に義理の親子の関係も進むのがゆっくり。あんなにお互いを大事に思い合っているのに。でも、いつも読むのが楽しみなシリーズです。2023/05/18

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