岩波文庫<br> 万葉集(一)

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岩波文庫
万葉集(一)

  • ISBN:9784003000519

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内容説明

日本の詩歌の源,最古の歌集.奈良時代末に編まれて以降,読み継がれてきた二十巻四千五百余首には,宮廷歌人から無名の男女に至る人々の心が映される.本冊には巻一―巻四,雄略天皇・額田王・柿本人麻呂・大伴旅人らの雑歌・相聞・挽歌・譬喩歌を収録.新日本古典文学大系に基づき,86年ぶりに全面刷新した文庫版.(全五冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

凡例
目録(巻第一―巻第四)
巻第一
巻第二
巻第三
巻第四
用語解説
文献解説
系図
年表
[解説1]万葉集を読むために(大谷雅夫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

長谷川透

29
第1巻~10巻まで収録されている。柿本人麿、山部赤人、大伴旅人、山上憶良などの代表歌人の歌が収録されている3巻が、文学的な価値という言葉がもしあれば、一番価値のある巻なのかもしれない。一方、農民同士の激しい恋の歌や、マザコン歌や、モテ自慢歌など、バラエティーに富むのが、万葉集最大の特徴であるし、学校の教科書では学べなかったこの和歌集の一面を覗くことができてよかった。歌番号は忘れたが、「お母さんがダメっていうから、あの女の子との恋を実らせることができないよ」という歌がマイベスト。2012/08/28

双海(ふたみ)

19
今もって解読不能の文字があることも万葉の魅力のひとつ。切々たる心情を託した相聞歌がすばらしい。2018/03/30

テツ

17
世界の在り方が目まぐるしく変化し続けても人が人としての心をもった瞬間から今に至るまでぼくたちの中身は変わらない。日本の美しい四季を全身で味わい、旅先での風を心ゆくまで楽しみ、死という永遠の別れを嘆き、恋心を募らせていく。最古の和歌集である万葉集には今こうして生きるぼくたちと同じように世界を感得していた人々の声が鮮やかに封じ込められている。瞬間を切り取り時代を超えてその想いを蘇らせることばたち。ぼくにもいつかこの時代を生きた自分自身のことを残せるようなことばを発することができるのかな。2020/07/16

ねね

12
物凄い文字数と解説量。読み切るのには半端ない時間がかかる。でも物凄く解りやすく、楽しさを感じた!持統天皇が天武天皇亡きあと思い出の吉野へ何度も赴き、歌を詠んだりとかのエピソードに萌えたりもした(え。)公女が道ならぬ恋をした歌とかも。人間ドラマを読み解く気分も味わえます。第一集は公的な歌が多く、万葉集独特の東歌など庶民の躍動はまだ感じ取りにくいけれど、技巧を凝らしすぎない素朴な歌はとても素敵。ただ柿本人麻呂の長歌が途中からだんだん鼻について困った(笑)2014/02/13

Francis

8
情報量が多くて、読むのにとても時間がかかってしまった。しかし相聞歌のような恋愛の歌は今と案外変わらないことを歌っているので意外に感じた。というよりも恋愛感情は有史以前からそれほど変わっていないのだろうね。葛飾の真間と言う自分にとってとてもなじみのある地名が出てきたのには驚いた。2017/05/10

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