レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

  • 著者名:多崎礼【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2023/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065335833

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内容説明

毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへ――

こんなファンタジーを待っていた!
待望の第三弾が早くも登場

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

362
レーエンデ国物語、シリーズ第三弾です。三部作で完結かと思いきや、全五部作とのことでした。第三部で大分面白くなってきたので、全五部作読みます。第四部は来年の前半でしょうか❓ 「月と太陽」の舞台を観てみたい。 https://leende.kodansha.co.jp/ 2023/11/22

ユースケ

188
ファンタジー小説「レーエンデ国物語」の三作目を読了。全五部作につき、ついに折り返し地点を過ぎた。 今作の主人公は、才能あふれる劇作家の兄と、才能を求める俳優の弟。双子の兄弟が、レーエンデ人にとって、時が経つごとにますます厳しくなる環境で、いままでとは全く違うアプローチで革命を目指す。互いに反発しながらも、時に通じ合う瞬間もあり、兄弟それぞれの思いと行動に、胸が熱くなった。 天才の兄の苦悩、才能を羨む弟の苦痛。1つの作品を生み出すまでの二人の工程と、その結末は、果たして「喝采か沈黙か」。2025/03/22

ちょろこ

158
レーエンデ3の一冊。ため息が出た。称賛の。それぐらいとても好きな巻になった。あの苦しみからさらに時が経ち、若き兄弟が新たな歴史を刻んでいくストーリーは自由という言葉が葬り去られた地、上級と下級に区別され生きるレーエンデの民の苦しさに心寄り添わずにはいられないほど。これまでの時間が思い出されるだけに悔しさと怖さが絶え間なく続く。と同時に光を求めて捲るページ。そして全てを見届けた一人の観客という自分がいた。自由への一歩にどれだけの血と熱が注がれるべきなのか。喝采か沈黙か。人の心を動かすのは紛れもなく、人の熱。2024/02/04

モルク

147
シリーズ第3弾。天才劇作家のリーアンと俳優であり男娼のアーロンの双子の兄弟がレーエンデの伝説の英雄テッサのことを調べる旅に出る。戯曲により「レーエンデに自由を」の精神は復活することはできるのか。1作めと2作目の繋がりがあまり見えなかった前作に対し、テッサの戦いが如実に再現されあの悲しみに再び触れる。嫉妬したり反目していた双子の兄弟だが、その根底に深い愛を感じた物語。後半にいくにしたがいページを捲る手が止まらなくなった。次も読みます!2025/01/23

FUKUSUKE

139
月と太陽に登場したルチアーノがやったことは酷いことばかりだが、ひとつだけ褒めたいことがある。アルトベリ城攻略の際に世話になった春陽亭への恩義からか、そこで受けたレーエンデ軍の兵士の横暴が忘れられなかったからか……理由はわからないが、娼館保護法をつくったことだ。娼館が保護されることで、娼館の中でのみテッサの英雄譚を劇として語り継ぐことができる。テッサではレーエンデを一枚岩にすることはできなかった。抑圧された世界で忘れ去られた英雄テッサの意思をレーエンデの人々に語り継ぐには「演劇」という芸術の力が必要だった。2024/05/05

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