内容説明
仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
192
『商品の中から物語を見つけ、それをわかりやすく魅力的に伝え、商品を輝かせる職業』である『ストーリーテラー』がいる『洋菓子店』が舞台となるこの作品。そこには七つの短編に登場する様々な悩みを抱えた主人公達の心を解きほぐしていく”起点・きっかけ”となる物語が描かれていました。美味しそうな『洋菓子』の数々に食べたい気持ちが抑えられなくなるこの作品。『ストーリーテラー』の饒舌な語りに思わず聞き入ってしまうこの作品。『洋菓子店』を舞台にした作品をもっともっと読んでみたい!そんな思いにさせてくれた美味しい!物語でした。2024/08/15
シナモン
104
地球に静かに寄り添う月のように人の心にそっと寄り添う優しくてほっとするお菓子。「ストーリーセラー」語部さんの紡ぎだす物語も添えられて、一層味わい深いものに。爽やかな表紙も素敵でした。 2024/04/18
ぶんこ
62
太陽ではなく月というのが糖花さんにピッタリ。満月、半月、三日月にかたどったお菓子。全部食べてみたくなって困りました。まして、それぞれに物語がついていて、イケメンのストーリーテラーの語部九十九さんが語ってくれる。素敵すぎて入るのが怖いくらい。リョウとヨシヒサさんの話が最高でした。ケーキ屋さんに入りづらい男の人、辛いですね。いつでもご一緒したいです。語部さんにとって、存在しないと思っていた理想の女性だからこそ、糖花さんに近づきすぎないように自重しているとは。令二君はこのまま大人になるのかな?恐い。2024/06/06
万葉語り
56
自己肯定感の低いパティシエールが、店の前に偶々倒れていたストーリーテラーの男性を助けたことで、世界が変わる。見た目を変え、店の内装を変えて生まれ変わった月と私は人気店になり、お客さんの気持ちを明るく前向きに変えていく。レモンのケーキが美味しそうで、困った。2024-552024/04/05
坂城 弥生
40
どのケーキも美味しそう!2023/11/29
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