ポプラ文庫 日本文学 【電子限定ＳＳつき】ものがたり洋菓子店 月と私 いつとせの夢

著者名：野村美月【著】/ｏｍｉｓｏ【イラスト】

ポプラ社（2025/10発売）

• ISBN：9784591187470

内容説明

シリーズ累計10万部突破！
ときめきに満ちた好評シリーズ第５弾。
住宅街にたたずむ人気パティスリー「月と私」。
お店を切り盛りする内気な腕利きパティシエ・三田村糖花と、
お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出し、
物語としてストーリーテラーの語部九十九は両片想い。
ついに秘めた気持ちを告げた語部だが、なぜか糖花に避けられてしまう。
折しも梅雨時のチョコミントフェアで賑わうお店近辺に
不審者が現れるという噂が…？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

住宅街にたたずむ人気パティスリー「月と私」。折しも梅雨時のチョコミントフェアで賑わうお店近辺に不審者が現れるという噂が流れる第5弾。内気な糖花へついに秘めた気持ちを告げ、どうしていいのかわからなくなった糖花に避けられる状況で語部が見せた覚悟。余裕をなくした女性管理職やおうちデートの最中に喧嘩した彼女、常連客の妻たちの心を癒やすミントフェア。爽馬と麦の変わる関係や、付近をうろついている女性の噂からの思わぬ展開が待っていましたが、伏線も上手く回収してきながら素敵な未来を描いてみせた結末はなかなか良かったです。

2025/10/09

[みにみに]

月と私シリーズ⑤新作が出るたびに通いたくなるような洋菓子店。それぞれの恋と愛の形が眩しくも微笑ましい。そして素敵な出てくるお菓子のように主張しすぎずほんのりと甘い。カリカリアーモンドのダンディーケーキとミントフェアのミルクレープが破壊的に美味しそう。じゅわっとバター香るフィナンシェなんてもう…。ケーキって毎日は食べられないから余計に特別感が増すんだろうけど、間違いなく束の間の幸せをくれる食べ物だと思う。語り部さんとシェフの関係性も亀の歩みで前進中。早くも次回の進展と新たなお菓子が楽しみになった。

2025/10/16

[活字スキー]

糖度マシマシのシリーズ５巻。ようやく進展し始めたメインの二人だけでなく、麦と爽馬の高校生組、そして綾辻さんと充さんの熟年組の胸キュン展開もあって、野村さんはとても気持ちよく執筆されているのだろうなぁ。なんだかカバーもキラキラにグレードアップしてるし。恋愛ものは全くの守備範囲外、スイーツは好きでもこれ見よがしにシャレオツでいちいちすかしたイケメンの御託付きはちょっと⋯⋯。あと、ダンディと言ったらタイガー兄貴なのでとりあえず麦は『トワウォ』を10回は観なさい。

2025/11/25

[パタポン]

今回も甘い甘いお話でした☺️絶賛糖質オフな私ですが、季節折々のスイーツには思わず私も食べたい！って気持ちになります〜今回は前回、語部さんが告白してしまってからの糖花さんとの両片想いがどうなったのか？が気になるところでしたが…まぁまぁ甘いこと…(*´艸`*)ﾌﾌちゃんと両想いにはなりましたが、糖花さんの気持ちを優先にフローペースで進むようですね〜☺️私としてはあの令二君があまり登場してこなかったので、ちょいと今後心配ですが、幸せなふたりにちょっかいは出さないことを祈り、来春の続刊を待つことにします🧁

2025/10/12

[ほたる]

登場人物紹介のページが出来るくらいにはお馴染みのキャラクターが増えてきて。綺麗に彩られた章のタイトルと出てくるスイーツたちにうっとりさせられる。それぞれの恋模様も変わりはじめて、ますますシリーズとしての面白さは増していくばかり。

2025/12/06